「神送り」~神無月とは?
今日は、地元、天満宮で神送りの神事。観光客が来るような、大きな神社ではあ
りませんが・・・
普通なら、9月晦日(その月の最後の日)か、10月1日に行うのが、普通です
が、こちらは9月23日に決めてあり、今日、神事を行いました。宮司さんによる
と、旅立ちは夜の12時頃だそうです。
これから、神様が出雲への年に一回の出張ですから。嬉しい事と思います。さ
て、十月は「神無月」、出雲では「神有月」。と思い込んでいたのですが、調べて
みると、どうも、違うみたいで・・・
入江相政編、「宮中歳時記」では、「十月は、神無月である。この意味については
定かではないが、一説には、雷無月(かみなづき)のことだろうと言われてい
る。」とあり、「にっぽんの七十二侯」の、秋分の初侯に「雷乃収声(かみなり、す
なわちこえをおさむ」という事で、「雷」にどちらも関係あるみたいですね。
辞書を引くと、「かみなづき」とか「かむなづき」の表記、変化とあります。
明治26年の広池千九郎氏編の「史学俗説弁」の中に、「神無月とは國歴史上大
いなる誤り也」というのがあり
「俗説云。毎年十月。日本國中の神祇。出雲の大社に集り給ふ。この故に此月
を。諸國にて神無月といふ。出雲にては神有月といふ。
●今按するに。此事。神書。正史にもかつて見へす。出雲風土記にも據なし。予
武江に住するとき。出雲の人に會してこれを問ふに。神有月の沙汰他國にては
専いふことなれとも。出雲にてはかつていはす。たゞすべて神無月と云と答え
り。・・・」とあり、少なくとも、明治初めまでは、出雲では「神有月」という言葉は、
使わなかったみたいです。
というところで、ウィキペデアを調べたら、写すもの面倒なので→こちらをクリック
要するに、単純に私たちが、「神無月」、「神有月」と言っていますが、諸説有り、
私たちが考えているのとは、違っている、ということです。
さて、神事はいつもの如くです。右の写真、玉串奉奠ですが、この方法は前に書
きましたから、いざというときに慌てないように・・・・
せっかくですから、神棚の事でも。厄年の時、諏訪神社でお祓いをしていただい
た折、お守りとか、お神酒とかいただきましたが、その中の資料に書いてあった
ものです。
◎神棚=正面が東から南の間へ向くように祀ります。
◎注連縄(しめなわ)=神聖な場所を区切るしるしで紙垂(御幣)を四垂さげま
す。
◎鏡=浄明のしるしで神明の照鑑と穢れなき誠の心をあらわします。
◎榊=栄える木の意味で専ら神事に用い榊立に挿して飾ります。
◎灯明=清浄の火をもって照らし清める意味であります。
という事で、神棚がある家は、御参考までに。
なお、天満宮の神迎えは、来月の下旬頃ですから、興味のある方はご参加を。
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私は昨日南有馬の「天満宮」に初孫の「宮参り」で行ってきました。
諏訪神社を退職された神官の方がなさっているということでしたがアットホームな感じでなかなか良かったですね(^^)
「神無月」については私折口信夫博士の10月は「上の月」で11月は「下の月」と言う説が気に入っています(^^;
でも神様がいない10月に地元の人がその代役をするという瑞穂町の「屯宮祭」は一度見たいものですね・・・中日が矢上くんちと重なるのでなかなか見に行くことが出来ませんが(^^;
投稿: 心づくし | 2015年9月24日 (木) 19時51分
私の子供と孫のお宮参りは、地元の温泉神社。私の厄払いが諏訪神社。諏訪神社では、ご本殿まで上がらせていただきました。カワユイ巫女さんの舞奉納まで見せていただきました。
「天満宮」でしたか。「八幡神社」でしたら、肥前鳥居とか、島原の乱の慰霊碑「肥後住人益田四郎」が読み取れる碑があったのですが・・・慶安元年建立です。
「頓宮祭」と言えば、伊福の八幡神社ですね。千々石でも「神送り」の日には、みんなでお籠もりをし、飲んで騒いだものでしたが、残念ながら、段々、神事だけの神送りになってしまいました。
ところで、ブログには、下半身しか写って無かったんですが・・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
投稿: sugikan | 2015年9月24日 (木) 23時43分