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2015年9月22日 (火)

「ながさき音楽祭」”廃止”に一言

Img_20150922_0003_4

え~、まったくビックリしましたね。「ながさき音楽祭」が廃止になるとか。


実は数年前、合奏で私も出演したことがあり、ヘタだったので、後で弾いたフリし

てましたが・・・・


この音楽祭、長崎新聞では(県などが主催)となっていましたが、県
の文化振

課が担当課。


昔は、県教育庁に文化課があって、文化的な面はこちらでしていたのですが、機

改革とやらで、「県教育庁学芸文化課」と「文化観光国際部文化振興課」に別

てしまいました。


ちなみに「学芸文化課」は「文化財の保護顕彰、児童・生徒及び幼児の文化芸術

の振興、銃砲刀剣類の登録に関する事。」です。要するに、幼稚園、保育所、小

学生、中学生、高校生の文化芸術に関する事、文化財に関する事、銃砲刀剣類

等の登録で、日本刀などは無断で持っていると逮捕されますから、チャント登録

してください。あなたのサビ刀は、登録はできません。


「文化振興課」は「文化振興にかかる施策の企画、立案、推進及び総合調整に

関する事」です。大人の文化活動はここの担当になります。ただし、「文化観光国

際部」に属しますから、観光面にも大いに関係を持つということになり、考えよう

では、純粋に文化面だけを振興するわけではない、という事になります。


同音楽祭は2007年に始まっていますが、「今年秋、同音楽祭の名が付いたイ

ベントは姿を消し、同音楽祭は8年で事実上”廃止”となった。」(長崎新聞より)と

言うことです。


なお、中村哲県文化振興課長は「都市部の文化事業体制は整った。所期の目

的は達した。」(同紙より)といっていますが、「所期の目的は達した。」は、行政用

語で、「予算はないよ。おしまい。」と言う時に使います。


なお、昨年度のポスターを見ると、壱岐市での「池辺晋一郎のコンサート~古代

へのまなざし」、同市での「一支国コンサート」、対馬での「対馬コンサート」、これ

凄いですよ、出演者が長崎出身で世界的なギタリスト、山下和仁さん。長崎でも

滅多に聞けません。


五島での「青少年音楽セミナーin五島発表演奏会」、長崎での「マダム・バタフラ

イフェスティバル2014」、「長崎の唄、長崎の音~情~」、「歌とクラリネットの饗

宴」、「ジュニアオーケストラながさき演奏会」。


佐世保での「佐世保JAZZ
at アルカスSASEBO 2014」、「佐世保JAZZ2014

LIVE in 松浦」等々。


大村での「城下町大村秋の音楽祭 2014」での「プレイベント『中秋の名月コン

サート』」、「まちなかコンサート」等々。


雲仙での、「マーチングクリニック」、「温泉まちなかコンサート」、平戸での「お月

コンサート」、「神浦伝達コンサート」と全部書ききれないので止めますが。とにか

く、離島が多い長崎県で、隅々まで音楽祭が行われているのが分かると思いま

す。


中村某なる課長が、「人口減少対策が県民の急務で、限られた予算を離島
など

で活用する。音楽に限らす地方の歴史なども発信するためには『音楽祭』という

名称は外した」(同紙)とは言っていますが、「離島などで活用する」は上記のとお

り、活用されているではないですか。


「音楽に限らず地方の歴史なども発信するため」は、産業遺産の登録、キリスト

教会群関連遺産の世界遺産を考えたものでしょう、まして、「地方の歴史なども

発信」?県民には関係者以外、全然聞こえません。はたして、なにをするのでし

ょう?

Img_20150922_0002_2

というように観光客の誘致に必死ですが、産業遺産、キリスト教関連遺産。観

ガイドさんが一生懸命説明していますが、キリスト教遺産に、島原半島の、原

城、日野江城も構成遺産に入っていますが、原城と言えば、「島原・天草一揆」

があり、私、資料、各藩の文書等を読んでいますが、とても、一時間や二時間で

は説明できるものではありません。まして、日野江城といえば、まだまだ十分に

解明されてなく、観光に来ても、本来の事は理解できず、あ~見てきたよ。で終

わるでしょう。各教会の歴史も知らず、わ~キレイと思うだけでは・・・


さて、「ながさき音楽祭」のことですが、長崎新聞によれば、宮﨑国際音楽祭が

20年目を迎え、15年度の予算が約2億円で、入場者が約1万7千人。17年続

ている別府のアルゲリッチ音楽祭の予算が1億2千万円で、入場者数が約1

万5千人。


対して、ながさき音楽祭は、14年度の関連経費約2600万円、入場者が2万8

人。


多分、宮崎国際音楽祭とマルゲリッチ音楽祭は、県外から来てお金を落としてい

くのでしょうが、長崎は地元観客が多いと思います。これが、「文化観光国際部

文化振興課」の”廃止”に繋がっていると邪推しているのですが・・・・


ただ、長崎の入場者が多いということは、音楽に対し関心が深いという事で、地

域に根ざしている証拠だと思います。


本来の文化は、住民に愛され、地域に根ざしたものだと思うのですが、これで、

長崎県は文化の芽を、ひとつもぎ取ったという事で、長崎は文化発展途上県で

なく、文化後進県に成り下がったということですネ。


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