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2015年9月 5日 (土)

「ひとつの言葉」覚書⑤~まとめ(最終回)

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今日の話とは、関係ありませんが、寅さんで思い出したので。第20作「男はつら

いよ寅次郎頑張れ!」の大竹しのぶさん。1977年作ですから、20歳の時で

す。


今まで書いた事で、少しまとめたいと思います。


①「一つの言葉」の原形は、Aパターン?Bパターン?

第一回で、二つのパターンの詩を紹介しました。

その折、ネットの学校関係、一般の方のブログの事を紹介しましたが、合計20

のうち、に分けると、


Aパター
ン。一般の方が、平成20年、平成22年、平成23年、24年(2名)。

校関係が、平成24年(2校)。


Bパターンが、一般の方が、平成
23年、平成24年(3名)、平成27年。学校関係

が、平成18年(但し、ネットからの引用)、平成21年、平成24年(3校)、平成25

年(3校)。


一昨日書いたように、これは大体の推定ですが。伊奈教男氏の本から考えると

昭和35年~昭和45年の間。藤田渓山氏の本と淀川長治さんの出会いから考

えると、昭和40年~42年以前に、この詩の存在が考えられ、もちろんAパター

ンの方が先に作られたことが分かります。


なお、私が聞いた、お坊さんは大学が45回生で「45(死後?)の会」を作ってい

ると話されて、自死された方は、そんなに昔の事ではない、という感じのお話でし

たから、これは少し無理のある話かと思います。


なお、ネット、ブロブの利用者の増加も関係すると思いますが、大体、平成20

年過ぎから、学校関係を中心にBパターンが現れてきたのではないかと推察出

ます。


②誰が作ったか?

これについては、全く分かりませんが、「レファレンス協同データーベース」を見る

と、調べた本が、「淀川長治の遺言」「風の声・竹の声」「詩歌全集」「谷川俊太郎

詩集」「白秋全集」「日本名言名句の辞典」「現代仏教法話大辞典」「鳥の歌ふた

たび」「秋田人名辞典」「秋田大百科」「秋田県紳士録」「名言名句集成 日本編」

「世界慣用句辞典」「世界の故事・名言ことわざ総解説」「世界慣用句辞典」「秋

田県の名僧」「仏教名言辞典」「実用解説布教名言大辞典」等々で、まあ、これだ

け調べても分からないということでした。


ただ、伊奈教男氏、藤田渓山氏、そして私が話を聞いたのも、お坊さん。なに

か、お坊さん繋がりみたいですね。ただ、宗派、学校は違っていますが・・・・・

藤田渓山氏。「若い男」が誰か書いて欲しかったナ。


③「男はつらいよ」

ブログを見ると、「男はつらいよ」に出ているという話が、あちらこちらのブログに

載せてありますが、作品名までハッキリ書いたものはありませんでしたが、昨日

書いるので、これは省略します。


さて、今回いろいろブログなどを読んでみて、はやり他のブログの引用が多いで

すね(私も時々やりますが・・)。ネットは便利なようで、誤りを拡散します。この詩

の「北原白秋作」がそうで、手はかかっても、出来るだけ、自分で調べる癖をつけ

ましょう。「一つの言葉」の作者は「北原白秋」ではありません。絶体に!


お寺で聞いた話から、調べ始めたことですが、
「男はつらいよ」のDVDを数十本

見たり、秋田県立図書館から、藤田渓山氏の本を借りて(郵送ですが)調べました

が、ここらあたりが限界でしょう。今回はハッキリした結論、特に作者が誰か分か

らなかったことが心残りですが・・・・


最初書いたように、「一つの言葉」について、細切れの情報ばかりなので、調べ

て一応まとめたつもりです。今回はここらあたりで終わりにしたいと思います。た

だ、細々とでも調べ続けるつもりですが・・・・





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コメント

こんにちは。

こういう「気の利いた言葉」というのは話の素材としては使いやすいので、色んな人が取り上げて人口に膾炙する過程で「伝言ゲーム」化する傾向が強いのでしょうね。詩集や小説のように「出典」を特定しやすいものはまだしも、もしも元がそういう固定化された出版物ではなかったとすると、元をたどるのは相当に難しそうですね。

いつもコメントありがとうございます。

おっしゃる通りだと思います。ただ、ネット時代になって、「伝言ゲーム」が少しひどくなったような気がします。
私も極力注意はしているのですが.......
一つの言葉の作者は、読み人知らず、と思います。

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