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2015年9月 3日 (木)

「ひとつの言葉」覚書③各種の本より

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さて、前回は、国立国会図書館の「レファレンス協同データーサービス」の事を書

ましたが、その中で、キーワードとなる言葉を元にいろいろと調べたわけです

が。


まず、

■伊奈教雄氏

大正6年9月(1917)、愛知県西尾市生まれ。大谷大学専門部卒業。

安楽寺の住職(この本では前住職)、保護司、教誨師。


著作が3冊有り、「一つの言葉」はこの「風の声・竹の声」(昭和61年・1986年

出版)に載せてあり、昨日のリファレスと同じ事ですが、「人間疎外」という題で、


「息子たちが大谷大学の学生
の頃、夏休みに村の子供たちを集めて、寺の本堂

で子ども会をしたことがありました。

一つの言葉で 喧嘩して

一つの言葉で 仲直り

(以下略しますが、第一回目に書いた、Aパターンの詩です)・・・・・・」


伊奈氏は大正6年(1917)生まれですから、結婚が大体27歳くらいとすると、息

子が「大谷大学の学生」で、これも大体20歳の頃とすると、

1917(生まれ)+27(結婚)+20(息子・大学)とすると、1964年(昭和39年)

余裕をもって、昭和35年~昭和45年頃には、この詩が存在していたと推定でき

ます。


なお、ご自分で作られたのか、人の言葉かは書いてありませんが、後書き
で、

「・・・私が今日まで読んだ本の中から、特に記憶に残ったことや、教えられたこと

などこのまま紹介しました。あるいは多くの方々からお聞きしたことなどそのまま

頂きました。また、私自身経験したことなども自由に書かせて頂きました。」

とありますから、どちらとも言えないですね。


YouTubeで、江原啓之さんの「あなたが感動した言葉」のコーナーで、この詩を朗

読していますが、投稿者は石巻にボランティアで小学校に行った時、この言葉を

掲示板で見たそうですが、画面のタイトルは、「伊奈教雄『一つの言葉』を江原啓

之が朗読」となっており、もちろん学校関係ですから、Bパターンの詩でしたが、

一寸気になる所でした。


■藤田渓山氏

明治36年(1903)秋田市土﨑港生れ。

臨済宗大学(現花園大学)卒業。臨済宗海禅寺住職。秋田県演劇文化協会長。

秋田県社会教育講師。秋田市社会教育講師。秋田市会議員。秋田県公害審査

会委員長。秋田市交通事業運営協議会委員長。秋田ヒューマン・クラブ会長を

歴任


なお、昨日のリファレンスにおいて、「秋田人名大辞典 第2版」の中に、「京都の

大学で学んだ後、日活映画に入社していたこともあり、映画とも無縁ではなさ

うであること・・・・」とあります。


この詩は、氏の著作「鳥の歌ふたたび」(昭和48年・1973年)に載っており、「秋

田県民性と接人態度」とあり、秋田県人(今は違っているでしょうが)が他人に接

する時、ヘタなところがあり、「秋田市のタクシー協会が、どうかして運転士の無

返事くらいはなおさなければならないと」、講習会に呼ばれたそうですが、そのお

り、この詩の事を話し


一つの言葉で喧嘩して

一つの言葉で仲直り

一つの言葉にお辞儀して

一つの言葉に泣かされた

一つの言葉はそれぞれに

一つの心を持っている

というだれか若い人の詩があったとおもいます。』と、私は話を結んだように覚え

ている。」という事で、「若い人」が誰なのかは、ハッキリしていません。


ただ、一番最初に「・・・・どんなことを話したのか、かたっぱしから忘れてしまって

いるが、思い出すままここに書きとめて置くことにする。」と書いていますが、前文

の「秋田市のタクシー協会・・・」の後の方に「六年前だったが、その講師として私

に出てほしいと・・・・」とあり、この本の出版が昭和48年(1973)ですから、額面

どおりならば、講演会が開催されたのが昭和42年(1967)になりますから、これ

前に、この詩が存在したことになります。


■丸山浩路氏

昭和16年(1941)新潟県長岡市生まれ。明治大学卒業。平成22年没。

日本で初のプロの手話通訳者で、NHK「手話ニュース」のキャスター。もみあげを

のばして、独特の手話をしていましたから、覚えている方もあるかと思います。


氏の著作「本気で生きよう!なにかがかわる」の中にこの詩がでてきます。た

だ、これが自分で作ったものかどうかは明記してありません。


「言葉は人を殺すこともあります。だからこそ大事に扱いたいじゃありませんか。

ひとつの言葉で喧嘩して、ひとつの言葉で仲直り。(以下略しますが、Aパターン

の詩です)・・・・・・」


作者が丸山氏は、少し無理な線かな?これだけ有名で素晴らしい詩だったら、

丸山氏の名前が出て来ると思うのですが・・・・・何か気になる存在です。

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■淀川長治氏

言わずとしれた、淀川長治氏です。

この詩については数冊の本に見られる事ができ、「淀川長治の遺言~荒井魏

著」。


「ある時、僕が『好きな言葉があるんだよ』と言ったら、山田(注:山田洋次監督)

さんが『どんな言葉ですか』と言うから・・・・


スミマセン o(_ _)oペコッ 今から、通夜があるので、続きは次回・・・・・いよいよ、

寅さんの登場です。





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