赤塚不二夫「祝・生誕80周年」
本屋さんに寄ったら、奇しくも、赤塚不二夫さんの本が二冊置いてあり、本の帯
の横の所に「祝・生誕80周年」と書いてあったので、あれ、赤塚さん80歳になっ
たのかなと思って、よく考えてみたら、すでに亡くなっていたのですね。
誕生日が1935年(昭和19年)9月14日、亡くなったのが2008年(平成20年)
8月2日。
「おそ松くん」、「ひみつのアッコちゃん」、「天才バカボン」、「もーれつア太郎」、
「レッツラゴン」等々、私たちを楽しませてくれました。
登場人物も、「バカボン」、「バカボンのパパとママ」、「うなぎいぬ」、「竹居記
者」、「ベラマッチャ」、「ダメおやじ」、「おまわりさん」、「レレレのオジサン」、「イヤ
ミ」、「ア太郎」、「一松」、「カオルちゃん」、「カラ松」、「カン太郎」、「ケムンパス」、
「ゲンちゃん」、「チビ太」、「トド松」等々、思い出すままに書いてみましたが。
「赤塚不二夫実験マンガ集」。懐かしい人物ばかりで、最近のマンガより、読んで
みて、何かホッとして、マンガだなという(あたりまえですけれど)気がします。
赤塚不二夫さんは人との交流も広いのですが、タモリの面倒をみて、売り出した
のは有名な話です。右の本は、各氏が赤塚不二夫さんについて語ったもの。最
初の所だけ。
・髙平哲郎氏~ペーソスはいらないのだ!!
赤塚さんのひとつのすごさは、自分が漫画家であることを否定しちゃっていること
なわけなんです。
・三上寛氏~書を捨て裸で町を歩くのだ!!
いまはバカが利口なふりをする時代でしょう?
あの当時はね、利口な人がいかにバカをやるかって。
赤塚さんはその先端みたいなもんでしたね。
・坂田明氏~深遠なバカなのだ!!
どんどん解放されますよね。
解放されて、よりバカの深遠度が増すような気がする。
大人の坊さんがやっているのと真逆のことだよね。
・奥成達氏~クーダラナイから良いのだ!!
「くだらねぇ」っていうのがね(笑い)。
全然面白くないじゃん!!
というのを赤塚さんがやると最高に面白くなるんだよ。
・足立正生氏~やりたいことをやるのだ!!
「あしたのジョー」よりももっと身近な感じ。
バカボンやオヤジがやっていることは、飯を食ったり息を吸ったりする、そのくら
い近いところで繋がっている。
もっと皮膚感覚で近いものを感じたと思うね。
・山下洋輔氏~破壊するのだ!!
破壊的でむちゃくちゃで暴力的で、世の中の常識に反して、モラルに反している
ものにユーモアを見いだすって言うのは、赤塚さんそのものじゃないですか。
水木しげるさんが1992年生まれで、93歳で現役。赤塚不二夫さんが72歳で
没。もう少し生きていたら、どんなマンガを描いていたのか・・・・
歳取った方は、昔を思い出しながら、若い方は、日本のサブカルチャー始動期
の赤塚不二夫のマンガを読んで欲しいと思うものです。
法名は「不二院釋漫雄(ふにいんしゃくまんゆう)」。談志師匠の「立川雲黒斎家
元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)」に比べれば、あっさりした
ものですが、「それで、いいのだ~」ですね。
« ~待ちくたびれて「週刊誌」~ | トップページ | iPhone6sゲットしました・・・ただし・・・ですが・・・ »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 数十年ぶりの「週刊朝日」(2020.06.30)
- ジョージ秋山さんについて(2020.06.18)
- 「『手塚治虫AI、それは可能か、不可能か。」★「『TEZUKA2020』プロジェクト」~モーニングNo13・2020(2020.03.03)
- 「今日はステーキ」ただし「エノキ」のですが・・・「エノキのステーキ」(2019.10.23)
- 「なつそらのアニメーション資料集」~オープニングタイトル編(2019.09.26)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「謎の探検家 菅野力夫」~若林純著(2021.01.13)
- 久しぶりの「週刊ポスト」(2021.01.06)
- 「たい焼き」のアンコから、ブレない心を考えた。(2021.01.04)
- まるいもの(2020.12.25)
- 「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」★東野圭吾~本の帯についての推理(2020.12.23)
« ~待ちくたびれて「週刊誌」~ | トップページ | iPhone6sゲットしました・・・ただし・・・ですが・・・ »
コメント