「除霊」について 追記:「おなじ枝をわきて木の葉のうつろうは西こそ秋のはじめなりけれ」の解釈について
毎日、暑いので今日は夏向きの話でも・・・・
昨日、TVのチャンネルを変えたら、多分「ざわつく!?」、ではなかったかと思い
ますが、心霊にについて放映しており、某アイドル(アイドルの名前を全然知らな
くなりました。知っているのは山口百恵様くらいまで・・・)が、ある心霊スポットに
五名で行ったところ、一名が右手、一名が左手、一名が右足、一名が左足が痛く
なり、もう一名が連絡不能。
翌日除霊に行ったら、除霊師から、「もう一人は?」と言われたそうで、その一人
は、まだ、連絡が取れていないそうです。
その後、他のタレントが、「心霊スポットなんかに行ったら、まっすぐ家に帰らない
で、他に寄って帰った方が、良いんだって」、「そうそう、そうなんだってよ」、なん
て言っていました。
心霊スポットに行かれた場合、喫茶店なり、食堂で食事をしたり、彼氏と○ーテ
○などに寄ってみるとかしてみたほうが良いみたい。
さてその後、「私、お風呂に入る時、お風呂に塩とお酒を入れて、身を清めて寝
るのよ」、「それ、私もやってる」という話。
私も、いろいろ、調べものであちらこちら行って、何か少し変かな?と思う時があ
るので、上写真の様に、お酒と塩を買ってきて、今夜から、身を清めて眠る事に
しました。
効くか、効かないかは分かりませんが・・・何しろ、お酒の方は、一番安いのを買
ってきたので・・・
さて、一つ前のブログ、「立秋」に書いた和歌、古今集の藤原勝臣の和歌が、「和
漢三才図会」では違っていると書きました。
「おなじ枝をわきて木の葉のうつろふは西こそ秋のはじめなりけれ」
「おなじ枝をわきて木の葉のうつろふは物こそ秋のはじめなりけれ」
3,4冊調べて見ると、まず、「藤原勝臣」は「ふじわらかつおん」が多いようです。
和歌については上の「同じ枝をわきて木の葉のうつろふは西こそ秋のはじめなり
けれ」が正解です。
なお、この和歌の意味を読んでいると、小学館発行「古今和歌集~日本古典文
学全集」に、興味ある事が書いてあり、まず、詞書きとして、
「貞観御時、綾綺殿の前に梅の木ありけり。西のかたにさせりける枝のもみぢは
じめたりけるを、うへにさぶらう男どものよみけるついでによめる」
とあり、注で、「うへにさぶらう」は「綾綺殿は清和天皇の御座所だったので、蔵人
や殿上人の出入りも多かったのである」とあり、「よみけるついでによめる」は、
「歌の作者の勝臣は殿上人より身分が低かったが、特に歌を詠むことを許された
ので、『ついで』という表現がとられている」とあり、和歌の解釈として、
「同じ一本のから出た枝なのに、西の枝の葉が特に紅葉したわけは秋は西を支
配し、西の方から下界に訪れてくるからだったのだ。」とあり続けて、
「身分の低い者が特別に求められて詠んだ歌はこの集(注:古今和歌集)の中に
しばしばみられるが、そのような時には軽いユーモア、ちょっとした故事出典を取
り入れたものが喜ばれた。この歌の成功も『秋は西からくるのだな』という思いつ
きが、中国の学問によって裏打ちされているところであった。」とあります。
なお、「殿上人」は、官位の五位以上の者が、天皇の日常生活の所に許されて
昇っていますから、「うへにさぶらう者」は、当然五位以上のものであり、「勝臣」さ
ん、調らべてみたら、正体良くが分からず、五位、と書いてあったり、五位下と書
いてあったりで、多分、上に書いてあることから察するに、五位下ではあったの
かと思います。
さて「秋は西を支配し」とか、「中国の学問によって」とか書いてありますが、これ
は、中国の五行思想で、万物は木・火・土・金・水から成り立っていると考え、木
が東で春、火が南で夏、土が中で土用、金が西で秋、水が北で冬と推移してくる
くるわけで。「西こそ秋のはじめなりけれ」が「ちょっとした故事出典を取り入れた
ものが喜ばれた。」という事が分かるわけです。
和歌って難しいですね。これなら学生時代、古典の時間は昼寝の時間でなく、し
っかり勉強していればと反省。もう、遅いか。
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