立秋
「今日の最高気温は・・・」とテレビで放送している毎日。
「あなた変わりはないですか 日ごと暑さがつのります・・」という日が続きます。
「着てはもらえぬセーターを」といわれても、この暑さで、セータなんか着られます
か。おまけに、雨が全く降らないので、ミニトマトもきゅうりも枯れ果てて、元気な
のは雑草ばかり・・・・
といっても、今日、8月8日は「立秋」。今日から秋になり、俳句をされる方は、歳
時記を「夏の部」から「秋の部」に持ち替えなければならないのですが、この暑さ
じゃ、秋の俳句なんて書けないでしょう。
大体、新暦と旧暦の違いで、旧暦の8日が、新暦の21日なります。(なお新暦、
旧暦は月がずれますから、旧暦の7月8日になり、立秋は旧暦7月申の月の正
節になります、少しピントこないけれど・・・)新暦で21日というと、お盆が終わり、
何となく秋めいた季節になり、「秋きぬと目にはさやかに見えねども・・・」という感
じになるわけです。季節をあらわす言葉が、時代に合わなくなってきているという
事です。残念なことですが。
なお、「秋」の語源については、以前書いた「七十二侯」によれば、「収穫が飽(あ
き)満ちる」、「空が清明(あきらか)」、「草木が紅く(あかく)」なる、という言葉から
きているそうです。
なお、最初の「収穫が飽き満ちる」の「飽き」については、古語辞典で調べると
「①望みなどが満ち足り十分だと思う、②望みなどが満たされすぎていやにな
る。あきあきする。」と書いてありますが、②については、「近世後期頃から江戸
で使われるようになったもので、①の意はない。」(古語・例解・辞典~小学館)、
ということで、「飽き」は①の方でしょう。
さて、調べていると、いやに気になった事があって、「和漢三才図会」(江戸中期
に編纂された百科事典)の、秋の所に和歌が書いてあり、
これには、「古今」(古今和歌集)として、藤原勝臣(ふじわらのかちおん・む?)の
和歌。
「同し枝をわきて木の葉のうつろふは物こそ秋のはしめなりけれ」となっているの
ですが、古今和歌集を見ると、
「同じ枝をわきて木の葉のうつろふは西こそ秋のはじめなりけれ」となっており、
「物」と「西」どちらが本当なんでしょう。暑い日が、また暑くなりそう。
今日は暑さで、頭がヘロヘロになっているので、分かりにくい文章になりました。
いつもの事ですが・・・間違いがあったらゴメンチャイ。一番上の写真は、今日の
話とは全く無関係です。
(「和漢三才図会」はいつもの、国立国会図書館デジタルコレクションより)
※この記事の「立秋」については、勘違いで、大チョンボしております。
8月11日のブログ「『立秋について』~大チョンボ!」で書き直しましたので、
そちらをご覧下さい。→こちらをクリック
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コメント
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始めまして 長崎市に住む ほしなべと申します
こちらのブログは 半年ほど前から 拝見させて頂いております
さて 「立秋」の件ですが
立秋とは 太陽の黄経が135度になる瞬間を含む日のことです
今年は 8月8日です
旧暦とは関係がありません
テレビで こよみの上では今日から。。。です
を聞いて 勘違いされる方が多いようです
「立秋」とは これから徐々に秋の気配がしてくるという意味で
逆に言うと 今頃が一番暑い季節だということです
僭越ではありましたが 一言の書かせて頂きました
投稿: ほしなべ | 2015年8月10日 (月) 19時00分
御指摘ありがとうございました。
8月11日のブログにて、再度書き直しました。
投稿: sugikan | 2015年8月11日 (火) 23時34分