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2015年8月 9日 (日)

立秋

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「今日の最高気温は・・・」とテレビで放送している毎日。


あなた変わりはないですか 日ごと暑さがつのります・・」という日が続きます。

「着てはもらえぬセーターを」といわれても、この暑さで、セータなんか着られます

か。おまけに、雨が全く降らないので、ミニトマトもきゅうりも枯れ果てて、元気な

のは雑草ばかり・・・・

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といっても、今日、8月8日は「立秋」。今日から秋になり、俳句をされる方は、歳

時記を「夏の部」から「秋の部」に持ち替えなければならないのですが、この暑さ

じゃ、秋の俳句なんて書けないでしょう。


大体、新暦と旧暦の違いで、旧暦の8日が、新暦の21日なります。(なお新暦、

旧暦は月がずれますから、旧暦の7月8日になり、立秋は旧暦7月申の月の正

節になります、少しピントこないけれど・・・)新暦で21日というと、お盆が終わり、

何となく秋めいた季節になり、「秋きぬと目にはさやかに見えねども・・・」という感

じになるわけです。季節をあらわす言葉が、時代に合わなくなってきているという

事です。残念なことですが。


なお、「秋」の語源については、以前書いた「七十二侯」によれば、「収穫が飽(あ

き)満ちる」、「空が清明(あきらか)」、「草木が紅く(あかく)」なる、という言葉から

きているそうです。


なお、最初の「収穫が飽き満ちる」の「飽き」については、古語辞典で調べると

「①望みなどが満ち足り十分だと思う、②望みなどが満たされすぎていやにな

る。あきあきする。」と書いてありますが、②については、「近世後期頃から江戸

で使われるようになったもので、①の意はない。」(古語・例解・辞典~小学館)、

ということで、「飽き」は①の方でしょう。


さて、調べていると、いやに気になった事があって、「和漢三才図会」(江戸中期

に編纂された百科事典)の、秋の所に和歌が書いてあり、

Photo
これには、「古今」(古今和歌集)として、藤原勝臣(ふじわらのかちおん・む?)の

歌。


「同し枝をわきて木の葉のうつろふは物こそ秋のはしめなりけれ」となっているの

すが、古今和歌集を見ると、

「同じ枝をわきて木の葉のうつろふは西こそ秋のはじめなりけれ」となっており、

「物」と「西」どちらが本当なんでしょう。暑い日が、また暑くなりそう。


今日は暑さで、頭がヘロヘロになっているので、分かりにくい文章になりました。

いつもの事ですが・・・間違いがあったらゴメンチャイ。一番上の写真は、今日の

話とは全く無関係です。


(「和漢三才図会」はいつもの、国立国会図書館デジタルコレクションより)


※この記事の「立秋」については、勘違いで、大チョンボしております。

  8月11日のブログ「『立秋について』~大チョンボ!」で書き直しましたので、

  そちらをご覧下さい。→こちらをクリック


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コメント

始めまして 長崎市に住む ほしなべと申します
こちらのブログは 半年ほど前から 拝見させて頂いております

さて 「立秋」の件ですが
立秋とは 太陽の黄経が135度になる瞬間を含む日のことです
今年は 8月8日です
旧暦とは関係がありません
テレビで こよみの上では今日から。。。です
を聞いて 勘違いされる方が多いようです

「立秋」とは これから徐々に秋の気配がしてくるという意味で
逆に言うと 今頃が一番暑い季節だということです

僭越ではありましたが 一言の書かせて頂きました

御指摘ありがとうございました。
8月11日のブログにて、再度書き直しました。

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