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2015年7月 5日 (日)

「ところてん」の歴史

Photo

毎年、ご登場の「ところ店」屋さんです。昨年は、お店の方が骨折してお休みで、

しい夏でした。今年は、7月4日からオープンしました。

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いつもと変わらず、水で冷やしておいて、「天付き」で突いて押し出せば、細長い

「ところてん」になります。今は、ストアー、コンビニでパックに入って売ってありま

すから、このような風景もいずれなくなるでしょう。


さて、「心太」と書いて「ところてん」と読みますが、ふと、どうしてだろうかと?何で

も疑問を持つことは良いことですが、今日一日潰してしまいました。


まず、辞書から引くと(日本国語大辞典~小学館刊)

①海藻のてんぐさを煮とかして、その煮汁をこし、型に流して冷やし固めた食品。

ところてん突きで突き出し、醤油や酢をかけ、・・・・・


と、まあ当たり前の事が書いてあり、そのあと、好色一代男、談義本・艶道通鑑、

等の文例が書いてあり


②海藻、「てんぐさ(天草)の異名」
とあり、その後


*本朝食鑑(1697)三「凝海藻 古訓ニ古古呂布止(こころふ
今読登古呂天

(トコロテン)」とありこれは探し出せませんでした。(返り点は省略します)


*和漢三才図会(1712)九七「石花菜(トコロテン)〈略〉按石花菜今云止古呂低

牟(ところテン)」

和漢三才図会はありました。正徳2年(1712)に書かれたものです。

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確かに「石花菜」と書いて、横に「ところてん」と書いてあります。「俗云心太」。


あと、「語誌」として、「十巻本和名抄ー9」に、「大凝菜 揚氏漢語抄云大凝菜(古

々呂布度)本朝式伝凝海藻(古流毛波 俗用心太読与大凝菜同)」とあるという

ことで、探したらありました。こちらは、承平年間(931~938年)に編纂。

Img_20150704_0004_2

確かに、「大凝菜」横に、「コゝロフト」。


という事で、辞典の結論として、「凝海藻で作った食品を平安時代にはコルモハ

といい、俗に心太の字をあてて、ココロフトと称していたのである。・・・・このココロ

トが室町時代にはココロテイと読まれるようになり・・・ココロテイが更になまって

、いつしかココロテン、さらにはトコロテンになったと思われる。」とあります。


*なおまたこの「凝海藻」の文字は古くは大宝令の賦役令にあらわれる。「延喜

式-42・東西市司」には「心太鄽」(この「鄽」が探せなくて、辞書にも、PC変換で

もでなく、編と旁をを逆にすれば「てん」と読み、「すまい、屋敷、店舗、店」になる

のですが・・・)下が「延喜式で「心太」の文字が見えます。これは平安中期、905

年から編纂を始め、927年に改正をし、967年の施行されたものだそうです。

実物ではなく、活字で編纂されたものですが・・・「心太」の文字が見えます。

Img_20150704_0002_2

もう一冊「寒天・ところてん読本~松橋鐵治郎著」を読んでいたら、要略して書き

ますが、万葉かなが使われ始めた時代から平安時代、テングサは「凝海藻」と書

かれ、仮名文字が無い時代で、「古留毛波」とかいてコルモハと読み、俗に「心

太」の二字をこれに当てココロフトと呼び、ここから、ココロタイ→ココロテンにな

り、トコロテンに転化したとされる。とありました。まあ、よく分からないところもあ

るのですが・・・学者先生が、仰せになっておられるので・・・


江戸時代の、「ところてん売り」だそうです。

Photo_4

   (「近世風俗志」より)

という事で、ところてんは何百年という歴史を持ち、今度食べる時には、歴史を味

わいながら、お召し上がり下さい。


なお、文書の写真は、「国立国会図書館デジタルコレクション」を使わせていただ

きました。このコレクション、古い文書もあり、読むと面白いですよ。


ところで、「ト
コロテン」を凍結乾燥したものが「寒天」です。






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