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2015年7月 2日 (木)

「劉邦 中巻」発売~宮城谷昌光著★ついでに「史記」へのすすめ

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「劉邦」といえば「項羽」で、この二人に関しては、司馬遼太郎氏を始め、小説で

書かれている題材です。


上巻では、人を見る目はあるものの、下級官吏としての「劉邦」が、段々と人望を

集めていく事が描いてあります。


さて、ここで、やっと「項羽」とか、「張良」とか出てきます。この人物等は右の「史

記」にも出てきており、「項羽」は、姓は「項」、名は「籍」、字は「羽」。


史記の「項羽本
紀第七」に、「項籍(こうせき)は下相(江蘇・国遷の西)の人で、

字を羽といった。初めて兵をおこした時は年二十四であった。」と書いてあり、「項

籍は若い頃文字を習ったが、覚えられず、やめて剣道を習ったが、これもものに

ならなかった。


梁(注:父親)が怒ると籍は、『文字は名や姓が書けるだけで十分、剣道は一

人を敵にできるだけで、習うほどの価値がない。わしは万人を敵とする術を習い

のです。』」と言い、父・項梁から兵法を習い、兵法のあらましを了解したもの

「またそれ以上は学ぼうとしなかった。」また、「(項羽が)城をおとしいれると、

羽は敵をみな穴に入れて殺し、帰って項梁に報告した。」ということで、人物が

かりますネ。


なお、「張良」は、秦の始皇帝を暗殺しようとした人物で、「始皇帝本紀第6」に、

「二十九年、始皇は東遊して陽部の博浪沙(河南・博浪)に行ったところ、盗賊が

出て始皇を驚かした。(張良が韓の仇を報いようと、力士をして鉄槌を始皇に投

げさしたこと)。」となっていますが、張良は逃げ延び、劉邦の前に姿をあらわし

ます。「劉邦」では、「権謀術数をめぐらしては人後におちぬといわれることになる

張良も、この時無名同然であった。」とありますが、個性ある人物が劉邦のとに

集まり、軍も大きくなり、戦略的にも充実をしてきます。


秦の始皇帝は、亡くなりますが、秦国は、まだ依然として力を持っています。世の

中は、秦の暴政に反感を持っていますが、各主君はどう動くのか、あと、下巻は

7月15日に発売です。


さて、「史記」について、陳舜臣氏は次のように書いています、概略ですが、中国

には、正史と認められるが史書が25あり、二十五史書と呼ばれている。


もっとも古いのが「史記」で、神話時代から、夏、殷、周、春秋、戦国、秦、漢と当

時、考えられる、すべての歴史を書いており、次の「漢書」からは、国史の堅苦し

さが現れてくる。最も白眉なのが「史書」である。


なお、日本においても、紫式部も親しんでおり、源氏物語にも、それが反映され

ている。いわば、日中両国に共有した古典である。


私たちの子孫のために、東アジアの平和が続く事を願い、友好は口先だけでは

なく、相互を理解することから始めなければならない。


日本人が中国人を理解するには、中国人のあらゆる典型が散りばめられている

「史記」を読むことが、一番正道であり、近道である。


なお、この本に登場する人物は、中国人の典型ではなく、洋の東西を問わず、人

間の典型でもあり、人間を知るためにも「史記」は優れた本である。


と、確かに読んでみて、出てくる人物、私たちの回りにも同じような人物がおり、

人間観察の勉強になります。


なお、各帝国の駆け引きが書いてありますが、「史記」を読むと、日本政府は太

刀打ち出来ないでしょう。中国との外交には、是非この「史記」を精読して欲しい

ものです。


なお、「史記」は、「ちくま学芸文庫」から出版され、全8巻で、2年ほど前買いまし

たが、まだ、一巻目の半分位しか読んでいません。お恥ずかしい weep


(参考:引用「劉邦~宮城谷昌光著」「史記~ちくま学芸文書刊」「ものがたり史記

    ~陳舜臣著」「小説十八史略~陳舜臣著」より)

 

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