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2015年7月16日 (木)

「雲仙市の歴史を学ぶ会 7月例会」に参加

Dsc02886

今日は、「雲仙市の歴史を学ぶ会7月例会」。若い時、これくらい意欲的に勉強し

ていればと思いつつ聴講。


講師は元龍谷大学教授、根井浄氏。内容は「雲仙の中世と近世」。さすが、専門

家は我々と違います。


年取った方ばかりと思ったら、意外と若い方、また、女性の方も多く、最近、歴史

の関心が高まっているのを感じます。


2時間にわたる講義で、内容が広く深いので、全部はまとめきれませんが、日

人の持つ在来宗教(仏教は外来宗教です、念のため)、温泉(うんぜん)のなり

たち、歴史、寺院の事などを話されました。


温泉が雲仙と名前が変わったのは、以前書きましたが、この雲仙、いわれによる

と1000ばかりの僧坊があり、栄えたという事ですが、領主のキリシタン大名有

馬氏から破壊され、再建されるも、内紛等で焼失、これが無ければ、比叡山、高

野山に匹敵される聖山ではなかったかと思われます。


ルイス・フロイスも次の様に書いています。「ここは日本における最大、かつもっ

とも一般的な霊場の一つで、不断に巡礼が訪れている。これらの寺院は温泉(ウ

ンゼン)という偶像に奉献されており、そのようなことからこの高来の地は日本中

でなおいっそうの名声と評判を有することになったのである。」(第一部108章)


さて、有馬氏から、壊滅状態にされ、その再建を企てたのが、薩摩島津藩。これ

には、薩摩島津藩が、仏教を嫌い、在来宗教を守りたかったらしいのですが、様

子を見に、家老の上井覚兼を使わしますが、「上井覚兼日記」(持ってますが、全

然読んでません)、天正12年5月1日の日記に下記のように書いています。


「朔日、早朝打立候て、温泉山為一見参候(肥前南高来郡、満名寺)、新武同道

申候、千々石(肥前南高来郡)のことく廻候て参候・・・・」


ここで、千々石が出てくるのですが、これも以前書いたように、雲仙は女人禁制

で、雲仙の麓に「女人堂」を建て、ここで、女性はお祈りをしていたそうですが、い

わば雲仙への表参道になり、「上井覚兼」はこの道を辿って、雲仙に登ったこと

になります。

Img_20150716_0002_4

この、「温泉(うんぜん)山絵図」。これは現在行方不明ですが、同じような物が、

あと四枚あるということですが、この説明もありましたが、この絵図については、

根井浄氏の「地獄の略縁起・山絵図を読み解くー『肥前国高来郡嶋原温泉山之

図』をめぐってー」という小冊子を持っていて、話が長くなるので、また、他の図と

比べながら、後日、説明をしたいと思います。


なお、ルイスフ・ロイスの日本史に「その山(注:雲仙)には、いくつかの凹みが

あって、そこから絶えず激しい勢いで種々の硫黄が噴出している・・・・」(第1部

108章)」、「その神殿は有馬の上、三里の地にあって、そこには大いなる硫黄

の鉱山がある・・・」という事で、イエズス会は鉱脈関係にも関心を持っていたの

ではないか、それを運び出すには、口之津という良港があった、という話でした

が、有馬晴信と龍造寺が戦った時、ヴァリニャーノは、硝石と鉛を用意していま

す。


硫黄については、神戸女子大学准教授・山内晋治氏は次の様に書いてい
ます。

「10世紀から13世後半にかけての日宋貿易を通じて、日本から中国に硫黄が

輸出されていたことは、既存の事実である。(略)では、なぜこの時期から硫黄輸

出が始まるのであろうか。

この疑問を解くカギは、中国における火薬および火器の発達の歴史にある。火

薬は唐末9世紀の中国で発明されたと推定され、それは硝石・硫黄・木炭粉を主

原料とする黒色火薬であった。(略)宋に輸出された日本産の硫黄は対西夏など

の対外戦争でも、火器の原料として利用された可能性が高い。」


さて、話はまだあるのですが、明日は前立腺の精密検査があり、丁と出るか半と

出るか、朝が早いので、折にふれ、今日の話をもとに、書いてみようかと思って

いますので、今日は、ここまで。


(引用:根津浄氏のレジメより)




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