「女神たちと」~河井克夫他★夏はマンガで
マンガ本、「女神たちと」の表表紙と、裏表紙です。この、裏表紙の赤の矢印の
所、最初は意味がよく分からず、書き写すと。
「俳優・演出家・ミュージッシャンと、華麗でマルチな活躍をつづける漫画界きって
の才人・河井克夫が、六人の個性豊かな女性漫画家に原作を執筆し、気鋭の女
性映画監督の書き下ろし脚本を自ら漫画化。日本人の宗教観やジェンダー問
題にさざ波を起こし、漫画界に地平をまったりと拓く、前代未聞の物語集。」
この「六人の個性豊かな女性漫画家に原作を執筆し」と「気鋭の女性映画監督
の書き下ろし脚本を自ら漫画化」が夏ボケのためか、文章が繋がらない。前半は
分かるものの、後半「書き下ろし脚本を・・・」。普通、マンガなら、「脚本」ではな
く、「原作」でしょう。
で、読んで見て、ようやく分かりました、「横浜聡子」さん、映画監督だったんです
ね。それで、「書き下ろし脚本」ですね。もっとも中は、「原作:横浜聡子」となって
いますが・・・・
さて、このマンガ、六名の女性と、横浜聡子さん「原作」を、「河井克夫」さんが描
いた7編の短編マンガからなっています。
中身は、河井克夫氏が原作で
「蛍の僧都のこと 近藤ようこ・作画」
これが、一番秀逸かなと思いますが、何となく、今昔物語とか、説話を思い出し
ます。最近紹介した、説経節「小栗判官」を出版していますから、お手の物のスト
ーリーといったところか。
「五人いた 二宮亜子:作画」
推理小説仕立てですが、ウ~ン、この手もあったか。
「アムステルダム 安永知澄:作画」
最初と、最後の絵を見比べてください。これから先、描いたとしたら、どう展開す
るのかな?
「米の回路 原百合子:作画」
京都精華大学在学中。この作品がデビュー作だそうですが、原作の、河井克夫
氏にまだ助けられている、という感じかな?
「猫又 おくやまゆか:作画」
これも、伝説、説話を感じさせますが、途中「NASAで開発された人工皮膚」と、最
後の、どんでん返しには、笑いますネ。
「サンクチュアリ やまじえびね:作画」
「サンクチュアリ」は「聖域・神聖な場所」のことですが、こんな、サンクチュアリも
アリか。
「片岡一郎の一日 横浜聡子:原作 河井克夫:作画」
この作品のみ、原作が横浜聡子監督ですが、老俳優の撮影スタジオの一日を
「まったり」と描いています。
中身が分かると、読む時面白くないので、詳しい事は書きませんでしたが、夏は
「まったり」とマンガでも・・・・・あ、そういえば、河井克夫氏「あまちゃん」にも出て
いましたね。
なお、「Kindle」が使える方でしたら、196円お安く読めます。
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