「五色の舟」~漫画・近藤ようこ 原作・津原泰水
「五色の舟」。「文化庁メディア芸術祭漫画部門・大賞受賞」と書いてあり、文化庁
が漫画とは、まあ、時代は変わったなと思いつつ買ってしまいました。
昔は、漫画を読んでいると、「そんなもんばかり読んで」と怒られたのですが・・・
読んでみて、まあ、なんと言いますか、独特の画風と話の展開ですが。
時代は戦中。5人家族の旅芸人。ただし、血の繋がりはありません。
父と母は足に、兄は力があるが背が低く、姉は体に、そして主人公は手に、各々
障碍を持っていますが、それを売り物に、見世物にしているわけです。この5人、
普通の家庭より、お互いに助けあって生活をしています。
これに、5人の保護者とも言うべき、医者の犬飼先生がからみ。そして、5人は岩
国まで、人と牛のあいのこの「くだん」を買いに行きますが、この「くだん」が、5人
の運命を変える能力を持っていると、まあ、説明だけでは、分かりにくいのです
が、普通の漫画と違い、はやり「文化庁」の大賞を受賞した漫画ですね。
この絵を見て、思い出したのが、つげ義春。一時、ブームになりましたが、これも
なんともいえない漫画でしたが・・・・「無能の人」は、私がモデルみたいですが・・
近藤ようこさん、何となく気になる漫画家なので、もう一冊、説教節で有名な、「説
教 小栗判官」を頼んでみました。少し変わった漫画が読みたい方は、ご一読
を。折口信夫×近藤ようこで「死者の書」を、描いているようですが、これも、出版
されたら、読んで見ようかな?
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