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2015年5月 2日 (土)

「釜蓋城」(雲仙市千々石町)の曲輪・空堀~その二(おしまい)

Dsc_0399_2

昨日の続きになりますが、西側から見た写真で、矢印が釜蓋城の上部を切り取

って、グラウンドにした部分。楕円の所に墓所があり、山側に登って、墓の終わっ

所に、九州大学の島原火山観測所千々石観測点があります。現在、使われて

るかどうかは分かりませんが。


墓があるので、誰でもここらあたりまではくるのですが、ここから左右に入れるよ

うになっており、

Photo Photo_2

Photo_3

左の方、入って見ると、こんな感じで、自然にできたものではなく、人の手で作ら

れた事が分かります。


最初は、なにかの工事か、畑にするために掘ったのかなと思ったのですが、見て

分かるとおり、こんな所に建物、畑を作るわけもなく。

まして、これだけ掘った後の、土の処分だけでも、大変ですよ。第一ここまでは、

重機、トラックが入る道はありません。

Photo_18

今度は、右に入ると、左に曲がるようになりますが、左右は崖、急な傾斜になっ

て、登れません。ただ、見た感じは、かなり土が崩れ落ちているような。

Photo_8 Photo_19

2_2 3

ここが行き止まりになります。少し広めですが、まったくの袋小路で、攻めて入り

込んだら、上から石を落とすなり、矢で射るなり、自由です。

Photo_10

さて、別の林の中に入ると、小さいながらも、同じような構造物。

Photo_12

なお、石垣も残っていましたが、昔のものか、畑の石垣か?ここらあたり、第2次

大戦の前後に畑を作っていたかどうか、少し聞き込みをしないと分かりません

が・・

Photo_14 Photo_15

参考に、瑞穂町(雲仙市)杉峰城の空堀です。見事なものですが、ここも、カーブ

をして入り組んでいます。いずれ、この杉峰城については、書いてみるつもりで

すが。

Photo_16

釜蓋城のものは、空堀と言うかどうか、専門家でないのでは分かりませんが、

「堅掘」というのがあって、山の斜面に、等高線に垂直に設けた掘りで、敵が横に

移動することを阻止したものだそうで、釜蓋城の掘りは、等高線に垂直に掘った

ものでした。


なお、この空堀のことは地元の人は、興味がないのか、全然知りませんでした。

あちらこちら、山城を見て歩きましたが、荒れ放題か、グラウンド、公園等に姿

を変え、昔の面影が薄れつつあります。少し勉強して、知識をもって調べれば面

白いのですが・・・・調査、保存の必要を感じます。


なお、これから先は、蛇が出てきますので、注意をして、
私みたいに、一人では

行かないこと。猪も出ます。猿もいます(人家付近にも出没しています)。美女は

出てきませんが・・・・また冬に調べに行くつもりでいます。



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コメント

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コメントありがとうございます。
有名な城でなく、小さな山城でも調べて見ると、思わぬものがあるもので、ここは、地元の人も知らないみたいでした。
草が枯れる頃、また、調べに行く予定ですが・・・・

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