「京大芸人式日本史」~菅広文著
最近、本屋さん見ると、日本史に関する本が多いですね。なぜでしょう?
全部、私が買ったものです。衝動買いでたまって、これだけあると、見るだけでゲ
ンナリして、全く読んでいません。
学校での日本史の教え方も違って来ているらしく、私たちの頃は、鎌倉幕府の成
立は「イイクニツクロウ」で「1192年」と習ったのですが、1180年説、1183年
説、1184年説、1185年説、1190年説、1192年説があるそうです。試験の
時は正解はどれ書けば良いでしょう。
1192年説は、頼朝が征夷大将軍に任命された年。いま一番、中世史研究者の
間で有力なのは、1185年(イイハコツクロウ)だそうです。
この年は、平家が滅亡しますが、これが直接の理由ではなく、頼朝が、自分の勢
力から離脱した義経らの探索を理由に、全国の守護・地頭の任命権などを朝廷
に認めさせたことを、政権の誕生の根拠にしているそうです。(歴史をつかむ技
法~山本博文著・新潮新書より)
守護・地頭は習いましたが、義経に結びついていたとは。学校で日本史の時
間で習いましたっけ?もっとも、私は世界史を取りましたから・・・・
さて、もっと簡単なのがないかと探したら
お笑い芸人の「ロザン」の、菅広文氏が書いた本で、お笑い芸人が書いたのな
ら、少しは気楽に読めるかと。
考えてみると、コンビの、宇治原氏は京都大学の法学部で、高校時代に菅氏
が宇治原氏から、「日本史の教科書は物語のように読めば絶体に忘れない」と
いわれたそうで、「宇治原に、日本史の物語を作ってもらえばいいのだ。」という
事で、タイムマシーンでいろいろなところに行き、藤原鎌足とか菅原道真とか信
長、秀吉、家康等に出会って、漫才調で書いてあるわけですが、
・プロローグ 「むかし むかし あるところに日本人がいました」
・どうして土器に縄の模様をつけたのですか?
・どうして土器に綱で模様をつけるのを止めたのですか?
・卑弥呼さんはどっちにいますか?
・ハニワングランプリ開催
・ベスト冠ニストにおかんむり
・笑いが1つもない前説
・せんとくんの背中みたいに綺麗な都
・鳴くよウグイス平安京
・恐れながら、清盛様
・いい国でなく、いい箱
・とんちんかん一休さん
・とみやん顔赤らめて場合じゃないのに
・ホトトギスが鳴かなかったら、あなたならどうしますか?
・士農工商の漫才
・おぬしも悪よのう。菅殿
・幕府クローズ、オープンカントリー
・四民平等の漫才
・クイズ大会 予選(日清戦争)
・クイズ大会 決勝(日露戦争)
・ビール飲みながらソーセージが食べたい
・祖先代々の・・・・・
・土地はだれのものもですか?
・宇治原チョイス語句
という事で、ポイントは大体押さえてあり、少し物足りない部分がありますが、
気楽に読めますから、日本史が私みたいに、じぇんじぇん(長崎弁で、全然)分か
らない方は、読んで面白いかもヨ。
でも、まあ、これ読んでも、京大に入れない事は、じぇったい(長崎弁で、絶体)に
保障します。
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