諏訪神社の「狛犬」さん~長崎市 その一
「鎮西大社 諏訪神社」です。秋の大祭の「長崎くんち」で全国的に有名です。写
真は拝殿になりますが、年寄りの身には、ここに、上って来るまでの階段のきつ
いこと。
最初の鳥居ですが、この左右の灯明、ふと後ろを見ると、石のハシゴがあるんで
すね。
「長坂」と言いますが、ここを登りきるともう少しで、社殿に着きます。ヒーヒー言
いながら「なんで、坂なんだ?階段じゃないか」など、一人言をいいながら・・・常
識的に言えば、坂ではなく階段ですよね 。
ここへ来たのは、先日、「肥前狛犬」のことを書きましたが、あれ以来、狛犬が好
きになって、偶然、下の本を読んでいたら、「諏訪神社」の狛犬のことが「『長崎く
んち』諏訪神社の狛犬」という事で載っていて、
「・・・しかしここはまた、以外にもたくさんの狛犬がいることでも知られているので
す。」と書いてあり、写真まで載っていて、「おや、こんな狛犬があったっけ」という
ことで、見学に。たくさんあるので2回ほどに分けてご紹介を。
立派な狛犬ですが、普通狛犬というと、「阿・吽」の左右一対と思っていましたが
上の本によると、「・・・わが国で狛犬が発生した平安時代には、左右別々の霊獣
で、一方が『獅子』、一方が『狛犬』と呼ばれていたのです。
その頃の獅子・狛犬には『角があるか、ないか』『口をあけているか、いないか』
などの、今よりはっきりした外見上の違いがありました。一般的には、口を開けて
吼えているような姿の霊獣が獅子であり、口を閉じている霊獣が狛犬です。
さらに狛犬には角が生えています。」とあり、あと、歴史的な変化が書いてありま
すが、長くなるのでパス。本をお読みください。写真入りで説明がしてあります。
階段の途中、「祓戸神社(はらへどじんじゃ)」というのがあり、誰も寄っていきま
せんが、先ずここにお参りし、身も心も清浄にして御本殿にお参りしましょう。だ
そうです。
ここに、面白い狛犬があり、「踊る狛犬」、「逆立ち狛犬」。
なお、ここには、長崎市出身の山本健吉氏の碑、「母郷行」という文、慶応義塾
という大学があるそうですが、それを作った、福澤諭吉という人の銅像がありま
す。
福澤諭吉は、一年ほど長崎に遊学し、髙島秋帆門下の砲術家山本物次郎の所
で、砲術、蘭学を学んだそうです。
という事で、この神社で身も心も清め、本殿あたりをウロウロしても、それらしき
ものは見当たらず、社務所によって、かわゆい巫女さんに聞いたら、神社のパン
フレットをいただいて、拝殿の左から裏に回ってくださいとの事。
下の図は、パンフレットの、案内図の所のみをコピーしたものです。
拝殿の左から回った方がいいですよ、と言われたので、左からいくと、さっそくあ
りました。説明は、説明板の説明を要約したものです。
「止め事成就狛犬」
社伝によれば「止め事に霊験著しい狛犬」だそうで、家出の足止め・借金止め・
受験のすべり止め・禁酒・禁煙・夫の浮気止めは書いてありませんでしたが、コヨ
リを足に巻き祈願するという事だそうです。
足の所に、コヨリが巻いてあるのが分かると思います。
「高麗(こま)犬の井戸」
かわいい鳥居ですが、その前に狛犬が。高麗犬から湧き出る水でお金を洗うと、
倍になると言われ、また、水を飲むと安産に霊験があるそうです。
江戸時代から高麗犬の井戸と呼ばれ、名水として評判が高く、どんな旱魃(かん
ばつ)にも、枯れることがなかったそうです。
なお、鳥居の額束には、「高麗犬井」と書いてありました。
「願掛け狛犬」
狛犬を回して祈願します。と書いてありましたが、回るのかな?遊女街にあった
ものを移転したものだ、という事だそうです。オッカナイ顔していますが。
「石造狛犬一対」
この説明版にはご利益は書いてありませんでしたが、「以前、当神社の斎庭にあ
ったもので、御鎮座依頼置かれていたと思われ、長い歳月に風化が甚しい。
巻毛のたてがみは独特の形態で珍しく、阿形の狛犬は口に玉を含み中国の影
響が見られる。」とのことです。
後から見ると、見事なロン毛です。
まだ、あるのですが、疲れたので以下次号へ・・・
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