「センゴク一統記・第12巻~宮下英樹著」&「長生きすると分かる いい人から先に逝くのは本当だって~瀬戸内寂聴」
「センゴク一統記」と「週刊現代」、なんの関係もありませんが、関係あるとすれ
ば、今日買ってきた本だ、という事だけです。
「センゴク一統記 第12巻」が出ました。夢枕獏さんと違って、調子よく出版され
てます。
さて、今回は、仙石権兵衛とイケメン元親親子との「引田の戦」ですが、兵力も顔
も負けている権兵衛、戦にも負け撤退します。
時を同じくして、秀吉と柴田勝家の賤ヶ岳の合戦が始まりますが、こちらは、もち
ろん歴史どうり、秀吉の勝利で、勝家とお市の方は亡くなります。なお、NHK大河
ドラマで放映した、茶々、初、江も少しばかり出て来ます。
作者は、柴田勢が圧倒するかに思われたのが負けたのは、勝家が長く北国で
戦ってきた築城術は「防衛」より、雪中の「軍道確保」を重視していたのに対し、
秀吉は、西国の包囲戦で培った先端の防衛設備と解釈しています。
それがため、掘秀正の砦を攻めあぐねている間に、秀吉の本隊が着陣をし、こ
れが、勝負の分かれ目の原因だったと描いています。
次号は、いよいよ家康と秀吉の小牧・長久手の合戦です。
話は「週刊現代」に変わって、これを買ったのは、朝の朝刊の宣伝に
分かりにくいですが、こう書いてあります。「瀬戸内寂聴『長生きすると分かる、い
い人から先に逝くのは本当だって』」。気になりました。なぜなら、私は「いい人」
だからです。
インタビューしたものを書いたものですが、河野多恵子さん、忘れるということ等
について書いてありますが、面白かったのが、宇野千代さんと対談した所。
瀬戸内寂聴さんと言えば、昔は、瀬戸内晴海の名前で小説を出していましたが、
夫の教え子と不倫をし、子供を残して出奔、その後、別の男性との三角関係な
ど、奔放な行き方をした女性でした。
宇野千代さん、これに輪をかけた女性らしく、宇野さんが88歳の時、対談をし、
寂聴さんが、宇野さんの経歴の中から、文学関係の男性の名前を書き出し、「先
生、この人についてはどう思いますか」と名前を指さしたところ、「寝た」と答えた
そうです。寂聴さんは、そんなことを聞くつもりはなかったらしいんですが・・・・
別の人を指さして「先生この人とは」と聞くと、「寝てない」、と次々と答えたそうで
すが、小林秀雄の所にきたら、急に黙ったそうで、再度聞くと「寝たとも言えな
い、寝ていないとも言えない」と答えたそうす。
その理由が、「雑魚寝だったから、うまくできなかったの」。
「文壇のお歴々を『寝た』『寝ない』で片付けちゃう。」ということで、そこに挙げた
男性たちの半分以上とは、「寝た」と言ったそうです。ですから、教科書に出てき
た、「文壇のお歴々」、宇野さんと「寝た」んじゃないでしょうか。
宇野千代さんが亡くなられたのが98歳、瀬戸内寂聴さんは、現在93歳。やは
り、これくらいないと、長生きできないんですね。
あと、「孤独死は『かわいそう』か」。これは言われてみれば、なるほどですね。い
ずれカミサンから身捨てられ、孤独死する私でしょうが、これを読んで、少しは安
心しました。皆さんも、読んで見てください。
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