2015 「二十周年記念 愛のハタあげ大会」~雲仙市愛野町
「愛のまち剣舞箏保存会」の20周年記念のハタあげ大会。愛野駅下田んぼで開
催されました。
ハタあげ大会については、以前にも書きましたが、→こちらをクリック
上の写真、子どものハタは「あいのまち剣舞箏保存会」の方が作ったものです。
町外、県外からも参加の方がいて、左は「無双凧保存会」。右はわざわざ、山口
県から。ハタの真ん中が、アンモナイト、下の穴は、秋芳洞を表現したそうです。
明日は、長崎に行って揚げるそうです。
ハタ揚げというのは、見ていると何となく、ノンビリしますね。
いつもの「近世風俗志(守貞漫稿)」を見ると、骨組みが書いてあって、赤の矢印
の所、「うなりと号く(ママ)。鯨髭を紙の如く削り、弦に代ふるなり。風に震ひ鳴
る」と書いてありますが、右の写真の矢印のところ。こちらでは、鯨髭でなく、昔は
牛や馬の皮を削って使ったそうです。いまは、包装用の平テープを使っていま
す。空高く上がったハタから、ブーンという音がなんともいえません。
長崎では、この菱形のハタが一般的ですが、
これも「近世風俗志(守貞漫稿)」をみると、「三都ともに、凧の絵、種々これを描く
といへども、武者および英雄の図を専らとす。これ男児の弄ものなればなり、婦
女・美人等は、はなはだ希なり。必ず種々彩色を加ふ。」となっています。
江戸の子どもは、一番左を「画だこ」、真ん中を「字だこ」といい、蘭、壽、鷲、竜、
嵐、錦、虎等の文字を描いたそうです。
なお、「紙鳶(たこ)」として、「文字によれば、鳶形を本とするか。あるひは形によ
らず、高く飛ぶを、鳶に比するの意か。正字は凧なり。京阪にては、いかのぼりと
訓じ、下略して、いかと云ふ。江戸俗は、たこと云ふ。尾綱を垂る形ち、烏賊及び
蛸に似たる故の名か。」とあります。
話を元に戻して、皆さんいろいろ作ってますね。
こちらは、鯉のぼりそのまま、屋根より高いどころではなく、揚がっていました。
本来なら、先週開催されたものですが、風のために今日に延期になりましたが、
今日は、風が少し強いものの、天気に恵まれ、ハタを見ながら良い気持ちでし
た。
なお、先月の3月29日には、吾妻町で「第19回吾妻町はた揚げ保存会 はた
揚げ大会」も開催されたところです。
ともすれば、家でゲームばかりしている子が多い昨今、はた揚げ大会は、続けて
欲しいものです。
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