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2015年2月17日 (火)

「初心者古文書講習会」~雲仙市愛野町

Dsc_0918

先日、初心者のための古文書講座に行ったのですが、これが二回目。一回目

は、数年前、県立図書館の初心者講座に行きましたが、これが難しい。おか

で、クーラーが良く効く涼しい部屋で、一日ゆっくり眠れましたが・・・


今回の、講座は想像したより、やさしいもので、本当に超初心者向けで、参考に

なりました。


講師は、松平文庫の吉田信也氏。

松平文庫は、島原藩主松平忠房収集のものが多くあり、前任地の知山より

移送し、日本最古の写本「蜻蛉日記」「夜半の目覚め」等、約一万冊の典籍、古

地図があり、昭和39年、松平氏から市へ寄贈されたものだそうです。


私も、以前2,3,回、見せてもらいましたが、その頃は全然興味が無く・・・

よく、大学、研究者などが調査に来ているところです。


松平文庫といっても、建物は無く、島原図書館の二階に間借りをしている状態

で、アーカイブズ(文書館・重要な記録等を保存・活用し未来に伝達する等の施

設)の必要性を言われていましたが、九州で無いのが長崎県のみ。


現在、長崎では「教会群 世界遺産」の推薦に、一生懸命で、水を差すわけでは

無いのですが、先日の新聞

Img_20150217_0004_2

これなんでしょう?世界遺産指定を何のためにするのか?これ読むと、経済効

果優先みたいですね。各教会は、経済効果抜きで、保存のために、いろいろ努

力しているのですが・・・・


もっとも長
崎県の一人当たり県民所得ランキング(出典:内閣府 県民経済計

算)で、40位ですから、無理もありませんが・・・


もっと、地道な文化保存面についも、考えて貰いたいものです。これが、いつし

か、経済効果をもたらすと思うのですが。


さて、講座で、こういう風に勉強したら、いいな、という事があったので、参考に。

最も、勉強にも、いろんなやり方がありますから、あとは、自分に合った方法で。


■くずし字を読む

「歴史」というジャンルにこだわらず、興味がある分野は何か。「書道」?「古典文

」?「歴史・日本史?地域史?古代?中世?近世?近現代?」を決めること。

ということで、一冊本を買ってきました。

Img_20150217_0002


■地域にゆかりのある古文書を読む

「土黒」と書いてあっても、島原半島外の方には、分からないと思いますが、「雲

市国見町土黒(ひじくろ)」の事で、これ、古文書に書いてあれば、島原半島の

方には、すぐに分かります。古文書であっても、自分の地域の事が書いてあれ

ば、分かる部分があるということです。

■ひらがなについて

古文書を読みとき、これが一番困難だそうで、漢字には意味がありますが、「ひ

がな」は意味を含んでいません。

また、変体仮名の存在、現在の48種のひらがな以外のひらがな、いわゆる「ゑ」

とか「ゐ」とかいう、ひらがなです。ひらがなから覚えるのは、経験上意外と難し

いそうです。

ひらがなの、くずし字を読むのは、双六、絵双紙等の読み物が良いそうで、

Dsc_0922

これ、徳川家継(?)だったかな、8歳で亡くなった、将軍ですが、そこの墓から見

つかった双六で、修復して、現在印刷をして売ってあるそうです。これで、皆で

イコロを振りつつ、遊びながら勉強しました。


御家流(おいえりゅう・武家の公式文書に採用)は、決まった文字のくずし
方があ

るそうで、形が簡素、楷書より覚えやすいそうです。


あと、キーワードを拾い上げるために、斜め読み。昔の人も、一字一字読んでい

る事ではないらしいのです。大意を推測する力を養う事。


とにかく、本物の古文書を、たくさん読むことが必要でしょう。最後に、この間、紹

介した、南串山町の「古記録抜書帳」より、コピーしてみます。クリックすると、少

し大きくなります。

Img_20150217_0003_4

赤字は右から、「日本」「死罪」「日本」「死罪」「切支丹」「切支丹」「伴天連」「江戸

江」「大村」「伴天連」{大村」「伴天連」「南蛮人」。


「切支丹」はすぐに分かりますね。緑の線は、すべて「事」、灰色の線はすべて

「之」です。


こうして見れば、「切支丹」についての文書だということが分かります。「事」「之」

は、すべて同じ書体と分かります。


あと、読むのが上手になるコツは、グループなどを作って、お互いに勉強するこ

とだそうです。皆さん方も、一緒に勉強を。読めるようになると、意外に面白いで

すよ。私?ほとんど、読めません 



 

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歴史」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ。私も古文書を読んでみたいです、いえ勉強会に出席してみたいです。
いえ、その前に、なき祖父が残した崩し字を読めるようになりたいのです。
達筆すぎて読めません。 祖父の書いたこと(日記以外に)家史もあるので、しりたいのですが、、
確かに字の特徴をちゃんとわかっていればほかでも探せますね。

は~い、れもん香様、今晩は。

古文書、なかなか難しいですね。
多分そちらでも、古文書講座をやっていると思います。
もし、なかったら、郷土史研究会等あり、かなり読める方がいます。
公民館か教育委員会に電話で聞くと教えてくれると思いますので、入会して、教えてもらうのが一番の早道です。肌が合わなければ抜ければ良いし・・・

なお、NHN通信講座でも、やっていますが、すこしお高くて・・・・

いま、「古文書はこんなに面白い~油井宏子」を読んでいますが、なかなか面白いですよ。
図書館に行くと、古文書入門の本が置いてあるので、数冊借りてきて、気にいったのを買われたらと思います。

おじいちゃんのは、個人の書き癖がありますから、少し難しいかな?根気よく、眺めていくと、何となく分かっていくと思います。
個人で書いたものには、貴重なものがありますから、大切に保存しておいてください。
 

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