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2015年1月 8日 (木)

後妻業~黒川博行著★暴走老人~藤原知美著

Img_20150108_0001

世の中、高齢化社会と共に、人間も社会も変わってきました。


昔、結婚詐欺といえば、男が女を騙したもの。それが、今や、女が男を騙す時

代。それも高齢者。


男性も妻を亡くし、高齢者になると淋しいものか、伴侶を探しますが、高齢者の

男性には、なかなか機会が無く、頼るのは、結婚相談所。


結婚相談所も、ちゃんとした所もありますが、本書に出てくるのは、悪徳結婚相

所。犠牲者は91歳の老人、中瀬耕造、もと高校の校長、退職後、短大の教

授。死んだ妻も高校教諭。


加害者は小夜子(数回の離婚があり名前がいろいろ変ります)。

この、加害者と、結婚相談所の経営者が組み、金目のありそうな老人とを結びつ

かせ、財産を巻き
げ、それだけならまだしも、殺してしまうという残虐さ。


耕造には、二人の娘があり、何となく、財産につき納得がいかない。末娘は建設

で、高校のクラスメートに弁護士がおり、相談をし、弁護士は調査を、元警察

官、本多(町金に業者に犯歴データーを流し、依願退職)に依頼。


本多は、調べるうちに、小夜子が結婚した相手が、次々に死亡したのに、疑惑を

持ち、これは金になるなと。後は、本多の友人(現警察官)から、情報を集めなが

ら調査を続けます・・・・・


さて、昨年末でしたか、結婚・交際していた男性数名が、死亡したとの報道があ 

りましたが、あれも、67歳の女性。


考えれば、結婚詐欺については85歳(当時)の、安岡正篤(陽明学者)と、数十

歳年の離れた、占いで有名な(全然当たらない)、某女史との結婚についても、

安岡氏に認知症があるとして、騒ぎになりました。


ちかくは、ごぞんじのとおり、昨年末亡くなられた「やしきたかじん」さんについて

も、週刊誌を賑わせている所です。


本の帯に書いてあるように、「似たような事件はたくさんある。・・・」、多分本当の

事でしょう。「事実は小説よりも奇なり(注:バイロンの言葉)と申しまして・・・・」と

いう言葉を、高橋圭三氏がNHK「私の秘密」で言っていましたが、現実が小説を

越えていく時代のようです。


この、小説の怖さは、犠牲者が高齢者であること、殺されること、そして、それ 

「職業」であること。男性の独身高齢の方は、ご一読の上、ご注意を。私?カミ

ンが、まだまだ頑張っています。

Img_20150108_0002

この本2007年の本で、8年前の本になります。


このあいだ、NHK「あさいイチ」で、高齢者がキレやすくなった、との放送がありま

たが、確かに自分のことを考えてみると、歳取ると、丸くなるかと思ったら、最

四角どころか、とんがって来たような感じ。


特に、コンビニの雑誌の立ち読み。若い人、こちらが、読みたい雑誌を取ろうとし

ても、よけてくれません。


まあ、キレても良いのですが、警察沙汰になるので、立ち読みをしている若い人

に、そっと近づいて、うなじあたりに、優しく、ふ~、と息を吹きかけてやると、ほと

んどげ出していきますね。


これ、厳格にいうとセクハラになりますから、皆さん
らないように。男性から

男性に対して、セクハラで訴えられた人は、いないそうですが・・・(私のいうこと

本気にしないように。いい加減な老人です。本当だったりして (



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コメント

字が大きくなって見やすくなりましたぁ!

ありがとうございます

あ~やっぱり、小さかったですか。
気になっていたのですが、字を大きくすると面倒臭いところがあったもので・・・・
見にくくて、スミマセンでした 

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