「ペコロス(岡野雄一氏)」の講演会を聴きに
「ペコロス」さんの本については、前に紹介をしたと思います。
二冊とも、ベストセラーになり、映画にもなりました。
この講演会は、「第5回 雲仙市社会福祉大会」の中での、記念講演になりま
す。演題は「ペコロスの母の玉手箱」~母の生きた時間に想いをはせて~。
で、まあ、挨拶やら、表彰やら、祝辞(3名)、ビデオ放映やらで1時間ばかり。そ
の後、「ペコロス」さんの記念講演会。
漫画にも書いてありますが、「ペコロス」さんのお父さんが、ドクターストップがか
かるまで、かなりの酒乱。家が、長崎独特の坂の途中の家で、周囲の環境も嫌
で、東京へ行ったそうですが、20年ぶりにUターン。帰ってきて良かったそうで
す。
お父さんが亡くなり、そのうちお母さんが少し変だ、と思ったのが、みそ汁の味が
変わったという事だそうです。
そのうち、身だしなみが汚くなり、隣の植木鉢を自分の家のものだと、持って行っ
たり、近所の人からも、少し変だよ、といわれるようになり、はやり、地域でみてい
くことが必要だと言われていました。いわゆる、認知症ですが、当時は、認知症
に関する情報が少なく・・・・
(スクリーンのご夫妻は「ペコロス」さんの、お父さんと、お母さん)
以下は参考のために・・・・
そのうち、ケアーマネージャに相談をしたところ、3つの選択。①在宅看護②特養
ホーム③グループホームがあるそうで。
昔は、①の在宅看護(ウチのおばあちゃんもそうでした)で、家で亡くなるのが普
通でしたが、現代は事情が変わり、在宅看護はなかなか困難。
「ペコロス」さんのお母さんの場合は、②の特養は、待ち状態が厳しいらしく、お
母さんは人と接していたほうが良いということで、③のグループホームを選択。た
だし、お母さんは、少し騒ぐ癖があり、あちらこちらで断られ、捜したところ、網場
に施設があり、ここなら、お母さんの故郷、天草も見え、スタッフの態度も良く、こ
こに決めたそうです。
おでこをくっつけるのが好きだったらしく、この場面、漫画にも出て来ますね。
あと、認知症には多幸症(感)を伴うらしく、漫画を見ても、幸せな思い出が、沢
山でてきます。また、アル中のお父さんも、やさしい夫として出ています。最近の
の新聞に、認知症をあまり深刻に考えないように、という事が書いてあったよう
な・・・在宅看護をしている方は、大変でしょうが・・・・
胃瘻(いろう・皮膚と胃に穴を開けて、食物、水分を摂取する事)について、かな
り悩んだそうです。自然に亡くなるのを待つか、一日でも長く生きてもらうかで
す。
これについて、胃瘻をしながら、口からも食物を味あわせ、口腔のケアをしっかり
して貰うなら、良いだろうという意見をもらい、胃瘻することに決めたそうです。
あと、繰り返し言われたのが、自分の時間を持つこと。
どうかすると、責任感が強く、24時間看護をし、自分自身が体を崩した方もある
とか。「コペロス」さんも、自分の時間が持て、助かったそうです。
この本がなぜ売れるのか、自分でも分からなく、ちょうど買っていた人に聞いたと
ころ、大きな所の施設長さんだったらしく、今から、認知症は増えて問題になっ
て、ハウツー本は増えるが、若い介護師さんが、世話をしている、おじいちゃん、
おばあちゃんが、どんな時代、人生を送って来たかを思い、知って欲しいからと
いうことだったらしいのです。
いまからの高齢者時代、少子化時代、認知症、考えれば心配事ばかりですが、
「ペコロス」さんのように、少しばかり肩の力を抜いて、生きていきましょう。
機会があったら、「ペコロス」さんの話を聞いてみてください。参考になります。
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