「鏡開き」とは?~千々石町橘神社
寒くもあるし、気分的にも低調。
昨日は、まあ、天気が良かったので、近くをブラブラして、ついでに、橘神社に寄
ってみたら、正月も一段落したのか、参拝客もボチボチと。
拝殿前に、数人が集まっていて、なにやらやっていると思っていたら、鏡開きの
日でした。
七日が、七種粥の振る舞い、これは、女子(美人)の出番。十一日が鏡開きで、
七草粥の時とは違い、人数が少なかったので、昼飯の分まで食べて来ました。
今日は男子(おじさま)の出番で、餅焼き。やきもち、ではありません。
餅を焼く方法は、ガスで焼いたり、オーブンで焼いたり、レンジでチンしたりとあり
ますが、やはり、外で、焚き火した後の、おき火で焼くのが一番。
ところで、帰りながら考えて、あれ、なんで「鏡開き」というんですかね?
という事で、調べて見たら、辞書にも書いてありますが、一番分かりやいのが、
山本健吉編「最新俳句歳時記(新年)」。
「正月十一日、鏡餅を卸(おろ)して食べること。武家では具足開と言い、具足に
供えた鏡餅をわり、女子は鏡台に供えた鏡餅を割った。刃物で切ることを忌み、
手や槌で割かく。」となっており、「具足」は、三省堂国語辞典(7版)では、「(名・
自サ)①じゅうぶんにそなわっていること。②よろい」と書いてあり、①ではなく、
当然②の方でしょう。
「近世風俗志(守貞謾稿)」によれば、「餅」のところに、「『世辞談』に曰く、正月の
餅を鏡と云うは、その状の似たるをもって称す。鏡餅を割りて祝ふを鏡開きと云
ふ。具足に備えたる鏡餅は、斬殺の詞を忌みて刃(はもの)を入れず。引欠(ひっ
っかく)故に、これをかき餅と云ふ。今は片餅をすべて欠餅もちと云う。」
なお、「広辞苑」によれば「欠餅」は「正月十一に取り下げた鏡餅を刃物で切るこ
とを忌み、手で欠いて小さくしたもの。」とあります。
近年、具足を持ている家は少なく、そのため「具足開き」という言葉が無くなり、
「鏡開き」という言葉が残ったんではないでしょうか?
ところで、女性の読者の皆さんの鏡台には、鏡餅を飾りましたか?鏡は、古墳発
掘をすると、装飾品として出土されますが、それだけ神聖なものです。
大事にしないと、「世界で一番美人は誰?」と聞いても、「一番ブスはあんただよ」
と言われますよ。来年は、鏡台にも是非鏡餅を。
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