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2015年1月15日 (木)

「島原・天草一揆」の当時の捉え方~加来耕三氏の講演会を聞きながら

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実は、書こう、書こうと思いながら、延び延びになりました。


昨年11月3日「『長崎の教会群とキリスト関連遺産』世界遺産登録推進講演会」

が行われ、上の写真は12月6日付けの、その折の講師の歴史家、作家の加来

耕三氏のお話しを、長崎新聞がまとめたものです。


坂本龍馬の史実まで出て、興味あるものでしたが、全部は、書けませんが、この

中で、世界遺産関係として、日野江城、原城が南島原市にはありますが、加来

氏の話では、「元和8年にキリシタン55名が長崎の西坂で処刑されました。元和

の大殉教といい、ローマ法王も殉教だと認めています。」と言い、島原・天草一揆

についてはローマ法王は、殉教ではないという見解をとり、これは、生活苦から

の暴動で、一揆軍には多様な考えを持った人間がおり、キリスト教の精神をうけ

てはいない、という見方だそうです。


「教科書でも、農民一揆の一種だと考えています。・・・・精神的支柱がキリスト教

 だったことを証明できる資料が出てくれば、キリスト教が中心の国々から多くの

人がこの地を訪れるでしょう。」という事でした。


れから先は、島原・天草一揆を、幕府も含め、大きく歴史の話になっていくので

すが、話が長かったので、これはカット。

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この本、宮本武蔵の手紙なども入っていて、「島原・天草の乱」の文書が(お書き

になられた方が、天草の方なので「天草・島原の乱」になっています。)網羅され

ています。


島原・天草一揆は、寛永14年10月25日(1637年12月11日)~寛永15年2

月28日)。日にちが違っているのは、新暦と旧暦の関係。


加来氏の話を聞きながら、それでは、日本では単に「農民一揆」と見ていたのか

「キリシタン一揆」とみていたのかとの疑問をふと思い、この本の中に、何かない

かと思って、この、「原資料で綴る 天草・島原の乱」を拾い読みすると、あるんで

ね。


■熊本藩三家老より江戸への言上(御書奉書写言上扣)寛永14・11・2

・・・・・ほんどにて古切支丹の立帰申もの共一名討ち果たし被申し由ニ候・・

(注:「古切支丹の立帰」は、いったんキリシタンをやめ、再びキリシタンに立ち帰

えった人々)

■長崎代官末次平蔵より熊本藩三家老へ(綿考輯録)寛永14・11・1

御使札令拝見候、然は松倉長門守殿領分の古切支丹宗門の者共立帰一揆起

・・・・・

■島原の様躰口上覚(勝茂公譜考補)寛永14・11・4

一、十月廿六日すかわ(須川)にて島原一揆と城衆と取合二、きりしたん宗凡三

百程討取被申候・・・


と、まだあるのですが、切りが無いので、最後に


■柳生宗矩が事(徳川実記)寛永14・11・10

肥前の国高来郡の土民領主松倉にそむき、耶蘇の宗門に事よせ蜂起せしか

ば・・・・上はたゞ土民の一揆とのみ聞召て、かろき者を討使には立給ひしなるべ

し、宗門につきて人心の一致するは大事のものなり・・・・・


島原の片田舎の一揆。たいしたことはないと見て、「かろき者を討使」に、即ち板

倉重昌を使わしますが、思わぬ長期戦になり、板倉も討ち死にをします。

柳生宗矩の先見の明のあるところです。


この本の中に「嶋原の内きりしたんニ立帰候者、村々の写し(御家中文通の内抜

書 寛永14・11・7)というのがあり、例えば私の町では


一、弐千壱人                千々石村

   内 千九十八人 男

      九百三人  女

      右の内 千人ハ         みかた


と書いてありますが「みかた」は「味方」(非キリスト)でしょう。

こうして見ると、日本においては、「島原・天草一揆」は、「キリシタン一揆」と認識

されていたのでは、と思います。


(参考・引用:「原資料で綴る 天草島原の乱~発行・本渡市 編者・鶴田倉造)





 

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コメント

いつも見てます、1月20日の大寒の日に橘神社の寒中禊ぎに参加します。良かったら見にきてください

いつもありがとうございます。

大牟田からだと少し大変ですね。
いつも見に行こうと思いながら、寝過ごしてばかりです。
地元のケーブルテレビでは、いつも拝見しています。
今年も見に行く気はあるのですが、気持ちばかりで・・・・・m(_ _)m

心臓病がなければ、私も参加したいとは思っているのですが、残念。

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