「み―んなダメな子だった」~日経Kid+(キッズプラス)刊
私、「ダメな子」では無かったために、有名になれませんでした。本に出て来る人をみると、
有名人ばかりです。
■辛酸なめ子さん
「5歳のとき、両親が、『一人っ子はかわいそうだからもう一人子どもをつくろう』と話してい
て、それからしばらく2階の祖母の部屋に寝かせられたという」。妹はできますが、タフで可
愛いかったので、「おやつも大きい方は妹」と、ひいきされるふしがあり、そのおかげで、「一
人でもたくましく生きよう」という自立心が芽生えたそうです。
なお、「妹をみていて『世の中、外見だ』をいうことも7歳くらいで分かっていたので、、親に
「かわいくないから勉強を頑張りなさい、と言われ素直に納得していました。」
■為末大さん
世界陸上大会で銅メダルを獲りましたが
意外に「実は僕、運動神経がないので球技は全くできなかったんです。運動能力がクルマ
だとすれば、運動神経が運転手なんですね。僕は能力はあったけれど技術がないので、野
球もサッカーもへたでした。だから、足は速くてももてなかったですね(笑)。」「こつこつ練習
すれば成果が出ることを教えてくれたのは陸上でした。それ以外は全くダメでした。」
■矢野顕子さん
「小学校1年生のときの連絡帳が出てきたのですが、先生のコメント欄に『今日、あっ子ちゃ
んはとても機嫌が宜しかったようで』と書いてあったんです。どういうことかというと、”お天
気が良くて気持ちいい”といって自分の机を窓際に持って行き、机にひじをついてずっと空
・・・・とあったので、もう、爆笑してしまいましたね。先生も『良かったわね』とそのままにして
くれるような時代ですが、今なら問題アリの要注児童といわれるような行動が多々ありまし
た。」
ピアノを練習しなさい、この曲を覚えなさいと言われるとイヤで、発表会の時、最初だけ譜
面どおりに弾き、あとは即興演奏。先生から母に言われたそうですが、「母は逆に、よくやっ
たねという感じでしたね。」
■北原照久さん
横浜ブリキの博物館館長。「なんでも鑑定団」に出演しています。
「小学校の成績は、体育を除いてオール1。それも6年間ずっと」。途中グレ、公立の名門中
学に入るも、「3年の2学期に退学処分」。「そのとき、母はこれからの人生の方が長いんだ
から、きっと良いことがあるよ。それに、おまえは、たばこを吸わないからいい子だ」。
高校のテストでたまたま60点を取ったことを、先生から「やればできるんだよ」と褒められ、
「それがうれしくて、以来、褒められたい一心で毎日猛勉強ですよ。僕が変わったのがそれ
から。・・・」
■蛭子能収さん
小さい時から、内向性でおとなしかったそうで、
「・・・6年生までおねしょが続いていました。心配した8歳上の姉が修学旅行に同行して、お
ねしょをしないように夜中にトイレに起こしてくれました。」
「子育ては全く自身がないです。こどもと2人きりになるのが苦手でしたし。話すこともない
し、恥ずかしくて。でも自分の子どもを見ていると、育て方よりも、夫婦が仲良くしていたら
きちんと育つんだなと思います。」
■リリー・フランキー
勉強がまったくダメで、「・・・・長文解読で『このときの主人公の気持ちは?』という、たぐい
の問は、問題の意味すら分からなかったですから」。
ウンチとウンコの漫画ばかり書いていても、「『そんなもの描いちゃダメ』とは言わなかった。
子どものウンチとウンコへの欲求を満たしてくれる環境で良かったと思います。今はそこを
抑圧してしまうから、変な事件を起こす大人が増えているような気がしますね」。
成績は悪く、人よりも劣っていると思った事はあっても、コンプレックスを感じたことは無いと
言うことで、「コンプレックスを感じさせるのは 子ども自身じゃなく周りの大人の態度なんで
しょうね。」
子どもをお持ちの方は、少しでも、他人の子と違っていると心配なものですが、この本読む
と、普通とは違った子どもの頃の話がたくさん出て来ます。
本を読むと、普通と違った所が長所になっているみたいな気がします。少しは、違っても、
おおらかな心で見つめてやる事も大切でしょう。
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