第24回千々石少年の主張大会~雲仙市千々石町
子供が学校へ通っているころは、学校の様子、子どもたちの行動も分かっていたのです
が、家を出てしまうと、全く関係がなくなり、分からない状態。
近所の高齢者の人も、「子供ん顔ば見ても、どこん(どこの)子か、いっちょん(まったく)分
からん」という話。
という事で、千々石の小中学生(残念ながら千々石高校・大学はありません)による、「少年
の主張大会」があったので、出かけて見ました。
小中学生10名。島原半島、各町大体開催していますが、発表者は女子が多いのですが、
今日は、男子6名、女子4名という珍しさ。小学生6名、中学生4名です。
天気も少し悪くなりそうなので、お客さんが少ないかと思っていたら、大盛況。後の方まで
満員でした。
最初は、小学生の部。
「ソフトボールから学んだこと」「みんな仲良し」
左の子は今、キャップテンをしているそうですが、将来は、メジャーまで行きたいとのこと。
夢は大きい方が良いですね。
女の子は、千々石第二小学校の子ですが、全校で18名。現在、島原半島でも小規模校の
廃統合が行われていますが、小規模校の良さが伺えました。
学校に来ると、職員室に入って、先生に挨拶をしてハイタッチをしているそうですが、私の
頃は、一学級で50名(一学年ではありません!)。とても、職員室に入るなんて。羨ましい
ですね。
なお、千々石二小は、日本の棚田百選の岳地区がある、木場名という所にありますが、木
場地区の運動会と、学校の運動会は合同で行っているそうです。地域の融和と、子供との
触れあいがあって良いですね。
「家族の一員として」「ソフトボールを通して」
左の子は6年生で、体格が良く、長男だそうですが、お父さんの仕事の手伝いもやっている
そうです。今の子供は、昔と違い、お父さんの仕事を手伝う子供も少なくなりました。
学校でも進んで仕事を引き受け、感謝されるのが嬉しく、人のためになりたいとのこと。
右の子は、お父さんがソフトボールの監督さんだそうで、学んだことが、「元気」「集中」「チ
ームワーク」だそうです。
人と人との結びつきが大事、何よりも人に感謝。そのためには、元気でいることが大切だ、
という事で、元気を無くしているオジサンには、耳の痛い話でした。
「みんなちがって みないい」「仲間に支えられて」
詩人、金子みすずさんの「わたしと小鳥とすずと」を学校の教科書で習った事を、話してい
ましたが、この子も、千々石二小で、同級生が5人。男女、最初、仲があまり良くなかったそ
ですが、一緒に5年間(現在は6年生)過ごし、協同作業をとおし、それぞれの良さを見つけ
合い、違いを認たそうです。
蛇足ですが、「チーリップの唄」。「あか しろ きいろ どのはなみても きれいだな」。この
歌詞も、それぞれの違いを、それぞれに良さがある事を歌っています。
右の子は、サッカーをしているそうですが、県大会直前に足を骨折。クラブ仲間から、全国
大会に連れていってやると言われ、ボール拾いとか、裏方の仕事をガンバって、やったそう
ですが、県大会の時、試合前、スクラムの中心に置かれ、「頑張るぞ」と言われ、感激した
そうです。
「いじめとは・・・」「命の重み」
さすが、中学生ともなると、話が重厚になってきます。
「いじめ」。なかなか止みませんね。昔は、表だっていじめていましたが、今では、蔭でのい
じめ、おまけに、ライン、ホームページでのいじめ。
この子は、いじめの中にあるものとして、「嫉妬」「個人的なストレスを他人に発散する」事を
上げていましたが、なかなかの分析でした。
右の子も、いじめを取り上げていましたが、「自分がいつ被害者になるか分からない」事。
「ウザイ」「ダサイ」など、今や普通に使っていますが、人の心を傷つけることもあり、軽いノ
リで言わない自制心が大切だ、と言っていました。
「本当の思いやり」「家族の愛」
女の子の方は、バレーボールをしているそうですが、監督から、「バレーボールとは思いや
りのスポーツだ」と言われたそうです。
思いやりとは、「信頼」の事で、相手を信頼し、個性を理解し、全体のことを広く考える事だ
と発表していました。
右の男の子は、大人に対し、「ほめて欲しい」「叱って欲しい」と言っていました。
確かに、現在、親は子供に嫌われたくなく、「叱る」事が少なくなりました。叱らないと「悪い
ことが、悪いと思わないようになる」と、確かにそうですね。
昨日のブログで「ウドロク」の事を書きましたが、NHKTVの有働アナウンサー、こう書いてい
ます。
「父は怒ると、この世のものとは思えないほど怖い存在だった
私がまだ一歳の頃、何かのことで怒られた私が泣こうとした瞬間、父が『おほん』と咳払い
をしただけで、ひぃひぃと息を引きつらせるように、泣くのを我慢したという。」
昔の親はそれほど、厳しいものでした。
まだ、書き足りないほどの発表でしたが、又、用事があるので・・・・・・
「今どきの、若い者は」と言いますが、皆ちゃんと、考えていることは考えています。
子供の悪いところは、大人の責任が大きいようです。そんなことを考えさせられる、「少年の
主張」でした。
主催の「雲仙市青少年健全育成協議会千々石支部」の皆さんは大変だったと思いますが、
子供の意見は滅多に聞けるものではなく、来年も、是非、開催をしてください。
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