橘神社★日本一の「門松作り」始まる~雲仙市橘神社
いよいよ、橘神社の「日本一の門松」作りが始まりました。といっても、完成は十二月の月
末です。
作るといっても、「日本一の門松」ですから、手仕事だけでは出来るはずもなく、重機を使っ
ての作業。
一番大変なのが、竹を揃えることだそうで、まあ、よく、こんなに集めたなという感じ。竹の
大小を、分け行きますが、これが意外と重たく、3~5人での運搬。
土台の部分は、人間の背丈弱、上の3本の細い管に、竹をぐるりと巻いていって、クレーン
車に乗って、チェーンソウで斜めに切っていきます。土台の中には砂を詰め、固定していま
す。
作っている皆さん、それぞれに仕事を持っていますから、作業が出来るのが、土、日曜日
のみで、これからが一仕事です。
さて、昨日「長崎古今集覧名勝圖繪」を見ていたら、正月風景が出ていました。説明は「チ
ャーンメーラ」で「・・・本図は街中を歩くチャンメラ吹を画き屋外の注連飾(しめかざり)の様
子もよく書かれている」。
昔の長崎の門松、こんなんだったのですね。松だけで、竹、梅が無いみたいですが・・・
こちらは、「近世風俗志(守貞謾稿)」。
左の説明には、
「京坂、門松・注連縄のこと、武邸等は多く図のごとく製し、坊間(注:町の中。市中)にても
三井・大丸・岩城・小橋屋等、呉服現銀店は、必ず図のごとくす。しかも呉服店も右等の大
店(おおだな)にあらざれば、かくのごとくに飾らず。その他は、豪富・巨戸といへども、左図
のごとく、戸口、両端の上にあるひは下に門松を釘(てい)し、戸上に麁(そ)(注:おおざっ
ぱなこと、粗末・粗悪なこと)なる注連縄を張るのみ」
右の説明は、
「江戸、武邸は勿論、市中にても呉服大店のみにあらず、諸買(しよこ)とも大店にて、専ら
この制を持ふ。図の如く飾らざる門松には、竹を添へず松のみを専らとす。」
「松の根、専ら薪をもって囲む。あるひは松を中心に、その三方に薪を地に打ちて、ここに
縄をもって引き張るもあり、けだし家ごとに恒例ありて、一定ならず。」
「図の如く、太きそぎ竹に小松を添ふるもあり」「そぎ竹をたてたるには、注連縄は戸上に打
つなり。医師などこの制多し」
という事で、昔の門松と今の門松、違っていますね。
辞書を引くと、「正月に、家の門口に建てる松の飾り。本体は年神の来臨する依り代で、中
世以降、竹を一緒に飾ることが多い。」(大辞林)とあり、昔は、松だけだったのですね。
ところで、もうすぐ十二月、年賀状書きましたか?急いで書きましょう。
私?「歳のため、年賀状を書く気力も、体力もなくなりましたので、来年からは、失礼させて
いただきます」と、書きたいナ。
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門松・・・そろそろ年の瀬も近付いてきましたね
年をとると1年が過ぎるのが早くなったような感じがしますが
特に50歳を越えると加速度がついてきたような・・・^^;
投稿: 心づくし | 2014年11月25日 (火) 23時27分
「門松は冥土の旅の一里塚」という言葉が、心に染むようになりました。
加速度は、今後もっと早くなっていくなという実感がしています。
もっとも、現在、年賀状書きの方で、頭が痛いのですが・・・・
投稿: sugikan | 2014年11月27日 (木) 21時57分