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2014年11月26日 (水)

「心田庵(しんでんあん)」~長崎市

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昨日は、長崎の漢方薬のお医者さんの所へ行って、どうして、こんなに若い女性の患者さ

んが多いんでしょう!


待ち時間、ふと、思い出したのが、「心田庵」の事。ここは、春と秋の年に二回、20日間ほ

どしか一般公開をしていません。今年は、11月14日~12月4日までという事で、まもな

く、公開終了になるので、病院通いの帰りがけ寄って見ました。観光客の多いこと。


この建物は、所有者が何度か変わり、平成24年に、増田水産株式会社から長崎市に寄贈

されたものだそうです。


入り口と、受付。入場料と希望によっては、お抹茶とおしるこがいただけます。(有料)

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紅葉の本数は少ないながらも、ちょうどの見ごろ。

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ここの、見どころは、広間のガラス張りの机に写った紅葉。これは見ごたえがありました。

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下の写真は、飾ってあったのを写して来ましたが、青モミジの頃。

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入り口の神棚の、金の玉はなに?略せば「金玉」。石垣の所のカッパ。長崎が大村領(昔は

長崎市は大村藩の領地でした)の頃からあったらしく、水神様だということですが、来歴はよ

く分からないそうです。

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庭には、灯籠があちらこちらに置いてありましたが、灯籠収集が趣味なのか?なんと、織部

灯籠まで、一時はキリシタン灯籠と言われましたが、多分、関係無いでしょう。

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さて、ここは荷兆晋(がちょうしん)が建てた別荘ですが、これについては、長崎市のホーム

ページをご覧下さい、詳しくかいてあります。→こちらをクリック


荷兆晋は唐小通事。「新長崎市史」には「唐通事」と「阿蘭陀通詞」とあり、「事」と「詞」が異

なっておりますが、これついては、説明がめんどくさいのでカット。ネットで調べてください。

※通詞、通事は「通訳」ですが、単なる「通訳」ではなく、その他にも役割があったそうで

す。


下の絵は、昔の「心田庵」の図。会場に飾ってあり、写真撮影禁止ではなかったので、写し

て来ました。説明は下に書いてあります。

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下の図は、「長崎古今集覧名勝圖繪 長崎文献叢書第二集第一巻~越中哲也注解」より

この説明には・・・


別墅(注:べっしょ・別荘。別宅。)

この別荘がどこであるかは不明であるが、長崎にある別墅としては泉水あり築山あり代表

すべき所であったに違いない。故林源吉老は小島にあった薩摩の別邸ですといわれてい

たし、また一説には片渕にあった何(が)氏の別邸心田庵であるという人もいた。心田庵と

すれば当時の大茶人神代松陰がこの家に住んでいた。

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さて、この二つの絵、いやに風通しが良く、寒いだろうと思って見ていたら、思い出しまし

た。吉田兼好。


第五十五段

家の作様(つくりよう)は、夏を主(むね)とすべし。冬はいかなるところも住まる。

暑きころ悪(わろ)き住居(すまい)堪へがたきことなり、深き水は涼しげなし。浅くて流れた

る、はるかに涼し。・・・・・


第十段

家居(いへゐ)のつきづきしくあらまほしきこそ、かりの宿りとはおもへど、興あるあるものな

れ。よき人ののどやかに住みなしたるところは、さし入りたる月の色も、ひときわしみじみと

みゆるぞかし。・・・・・・


琴を弾いているのが、何兆晋だとしたら、「よき人ののどやかに住みなしたるところ」だった

のではないでしょうか。


私も「よき人」なので、上の図を参考に、家を建て変えようと思うのですが・・・・先立つもの

が・・・・あとは、養老院に入るばかりでしょうが・・・・

(参考・文引用:「長崎古今集覧名勝圖繪~越中哲也注解」、会場パンフレットより)










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コメント

先日訪れたときはまだまだだったのですがいい具合に色づいていますね(^^)

60歳以上で長崎市に住んでいると「高齢者いきいきカード」というのを発行してもらえるのですがこれを持参すると入場無料なんです・・・
61歳で高齢者というのもちょっと抵抗がありますが無料なのは魅力です^^;

担当の方に聞くと、今日が最高だ、という事でした。

「高齢者いきいきカード」。長崎市は良いですね。もっとも、こちらには、施設がないので貰っても、一緒ですが・・・・・( ^ω^ )

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