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2014年11月21日 (金)

蛇踊?龍踊?竜踊? その2

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さて、「蛇踊」が「龍踊」になった経過ですが、「長崎伝統文化振興会」の方によると、県外の

方が「蛇踊」を「じゃおどり」ではなく、「へびおどり」と読む人があるという事で、関係する人

が集まって「蛇踊」を「龍踊」にしたと聞いている、とのことで、昭和32年からは「蛇踊り」から

「龍踊」に変更されています。


なお、調べてみると、ネットのホームページ、「龍招宝」→「龍踊の基礎知識」の中にも、同

様のことが書かれてあります。→こちらをクリック


土肥原弘久氏の本にも、「なお、昭和32年(1957)が『龍踊』に改められた。」と書いてあり

ます。こちらには、理由は書かれてありません。


下の二冊の本に、「くんち」の踊町と奉納踊りが書いてあったので、調べて見ると

Img_20141106_0004 Img_20141106_0006

■「長崎くんち考」。昭和20年以降の奉納踊の記録しか載っていませんが・・・

・昭和23年 本籠町  蛇踊

・昭和24年 本籠町  蛇踊

・昭和25年 諏訪町  蛇踊

・昭和26年 本紙屋町  龍踊   (現在、本紙屋町は麹屋町に含まれる。)

・昭和27年 諏訪町  蛇踊

・昭和29年 本籠町  蛇踊

・昭和30年 諏訪町  蛇踊

・昭和32年 諏訪町  龍踊

・昭和33年 諏訪町  龍踊

・昭和37年 本籠町  龍踊

これ以後はすべて「龍踊」です。昭和26年、本紙屋町が「龍踊」になっていますが、これは?

■「資料呈上」

これには「初めに一言」が書いてあり。


「龍船は、蛇船が多いのですがあえて龍船にしました。しかし、龍踊りは昭和32年以前は蛇

踊としました。文化史的にとらえると夫々の時代の標記に従うべきだったかも知れません。

単純明快にしないと全体像が掴みにくいだろうと配慮したつもりです。」との言葉がありま

す。


こちらは、「長崎年表」という事で、元和9年(1623)から、古い分は、分かる部分、部分だ

けですが、書かれています。関係ある所だけ書くと

・昭和23年 本籠町  蛇踊

・昭和24年 本籠町  蛇踊

・昭和25年 諏訪町  蛇踊

・昭和26年 本紙屋町 龍踊り (ただし「本紙屋町、蛇踊を田結村に依頼」の記あり。)

・昭和27年 諏訪町  蛇踊

・昭和29年 本籠町  蛇踊

・昭和30年 諏訪町  蛇踊

・昭和32年 諏訪町  龍踊

・昭和33年 諏訪町  龍踊

・昭和37年 本籠町  龍踊

これ以降、すべて「龍踊」です。


越中哲也氏は、下の本で次の様に述べています。


「諏訪町の町名は諏訪神社が長崎に創立された、寛永初年(1624ー)頃に、町名がつけ

られたと考える。

諏訪神社の神意をお使いする物は白蛇であるとしていることにより、この町の奉納踊りは

蛇踊(じゃおどり)を出している。それは、町名の諏訪町と白蛇とを、うまく、関係づけている

からである。

戦後、本来は蛇踊と書くべき文字を、龍踊と書くように改めたので、諏訪町と蛇踊との関係

がわかりにくくなっている。

又、この町の龍踊は籠町と共に、県の無形民俗文化財(注:現在は、国の重要無形民俗文

化財)として、『長崎くんちの奉納踊』)に指定されている。」


又、土肥原弘久「長崎くんち」にも、「奉納踊は、もとは本踊であったが、町名が諏訪神社に

ゆかりがあり、また諏訪神社の「おつかい」が白蛇という伝説があることから、明治19年

(1886)に、本籠町「蛇踊」の伝をうけて、白蛇の「蛇踊(じゃおどり)」を初めて奉納してい

る。」との記事があり、また、


「籠町」の所で、「龍踊」として、「籠町(本籠町)」は、長崎くんちで龍踊(じゃおどり)を奉納す

る4つの踊町の中で最も古く、龍踊の同本家とされる踊町である。」と書かれています。

Dsc01365

なお、永島正一氏の「続・長崎ものしり手帳」には、「龍(じゃ)踊り」として書いてありました

が、内容の名称は「ジャ踊」にしてあり、少し逃げたのかな?


「本籠町(現在の籠(かご)町」から明治時代に、諏訪町に伝わり、諏訪町もまたジャ踊りを

奉納踊りとした。

その後、滑石(なめし)町に伝わり滑石ジャ踊りも有名である。」と書いてあり、滑石は「郷く

んち」を実施しているところです。

Img_20141106_0014_2

さて、「龍踊」の標記が、特に国の方では「竜」になっているのか?考えられるのは「龍」は

人名漢字のみにあり、「竜」が常用漢字のためか?


しかし、「龍踊」は、長崎くんちの固有名詞であり、人名と同じ考えで、地元で使っている「龍

踊」を尊重して、「龍踊(じゃおどり)」を使っても良いのではないかと、思うのですが・・・


問題です「龍」「竜」を何と読みますか?「じゃ」ではありません。漢字事典をあれこれ調べた

のですが、「じゃ」では載っていません。「りゅう」です。


漢字の読み取りで、「竜」「龍」を「じゃ」と読んだのでは、地元の長崎大学に合格しても、東

京大学には入れません。


これ、想像するに、「蛇踊」を「龍踊」に変えた時、「ありゃ、どっから見ても『龍』じゃろう、

『龍踊』にしたら、どげん?」

「したら、何と読ますごとすうか?」「今まで『じゃおどり』と言うとったけん、そんままで、良か

ったい」と、長崎人の、おおらかさと言うか、心の広さで決まったのではないか、と思うので

すが、・・・・あくまで、私見ですが・・・・wobbly


ただ、この話し合いが、誰が、どこで、どんな経過で決まったのかは、どこにも載っていませ

んでした。


しかし、しつこいようですが、「国」が、「じゃ」とは読みのない「竜」を「竜踊(たつおどり)」で

なく、「じゃおどり」とするのは、なにか変な感じがするのですが・・・・


祭りの演し物は、各当番町で演し物が違いますから、「龍踊」が見られるのは、予定表を見

ると、平成27年の諏訪町、平成28年の筑後町、平成31年の籠町になっています。


なお、下のような本もありますので、来年来られる方は、何か本を読んで、下知識を持って

見られたほうが、一層興味が湧くとおもいます。


【追記】

今日、「郷(さと)くんち」について、ブログ、「正しい休日の過ごし方」の「心づくし」さんから情

報をいただき、「長崎ブラブラ・・・・観光客が行かない長崎」の「郷くんち」の所に書いており

ます、という事で、読んで見たら、詳しく書いてありましたので、そちらをご覧下さい。


いつも、情報をいただき、ありがとうございます。この場をおかりして  o(_ _)oペコッ 。


「郷くんち」の詳しくは→①こちらと ②こちらをクリックしてください。


さて、いろいろ書きましたが、①「蛇踊」を「龍踊」としたのは、誰か、また、その経過 ②「龍

踊」を、なぜ「じゃおどり」と読むようにしたのか、以上2点ににつき、詳細をご存じの方は、

コメント欄に書いていただければ、幸いなのですが・・・・これにて「龍踊」終了。

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祭り」カテゴリの記事

コメント

ブログの紹介ありがとうございますm(__)m

「郷くんち」の記事はほとんどが「正しい休日の過ごし方」で書いているのですが
数が多すぎるので「長崎ぶらぶら~」でまとめたのです・・・長崎市のHPで
「民俗芸能」をいろいろ記述していますが実際のところ既に継承されていない
ものがいくつもあるので自分の目で確かめることにしたのです

長崎市の「市指定無形民俗文化財」に登録されてる「北浦獅子踊俵かたげ踊」
というのも後継者がいなくてもう何年も行われていないのも現地に行って
初めて知ったくらいです

こちらこそ、いつも情報ありがとうございます o(_ _)oペコッ 

郷くんちめぐり、お疲れ様でした。実際行かないと、分からないものですね。

少子化と、若い人が面倒がるので、こちらの祭りも段々縮小の現状です。
はたして、無形民俗文化がいつまで続くのか、心もとない感じがする昨今です。

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