「如来祭り」~長崎市
長崎の八幡町阿弥陀堂(長崎・四国八十八カ所霊場 第六十四番霊場)の阿弥陀如来像
す。
如来様の右手、上げていますが「施無畏(せむい)印」で、人びとの不安を除く印。左手、下
げてこちらを向けていますが、「与願(よがん)印」で、願いをかなえる印を結んでいます。
長崎の病院の帰りがけ、以前紹介した、「長崎の石橋★阿弥陀仏橋」にも少し説明をしまし
たが、横を通りかかると、
なにやらやっているような様子で、中にいる、おばさまに聞いたら、如来祭りとのこと。な
お、この如来様の横に、弘法太子(空海)像もあり、秋には、如来祭り、春には弘法祭りをす
るそうです。
話によると、3~4日祭りはあるそうですが、八十八ヵ所で開催され、八十八ヵ所巡礼をする
とかで、長崎市内から、日見峠を越え、網場の方まであるそうです。
霊場には一つ一つ御詠歌がありますが、この阿弥陀堂は「まえはかみ うしろはほとけ ご
くあくの よろづの つみをくだく いしづち」。たぶん、「前は神 後は仏 極悪の よろずの
罪を砕く 石鎚」だと、思います。
阿弥陀如来は、極悪人も救うという仏様でもあり、「極悪の よろずの罪をくだく」は、悪人の
罪を砕くという事で、いわゆる「罪を憎んで、人を憎まず」という事ではないでしょうか。自説
ですが・・
話をしていると、お接待で、お茶と、かっぱえびせんをいただきました。こういう所でいただく
く物は、縁起物ですからありがたく・・・。でも、八十八ヶ所全部で、お接待を受けると、大変
だナ。
明日は、延命寺から40人ほど、参拝が来られるとかで、「長崎四国八十八ヶ所大巡礼 長
崎へんろ」のポスターが貼ってありました。右下の方に、「長崎四国八十八ヶ所霊場会本
部」の電話番号が。後で調べて見ると、延命寺さんの電話番号でした。
話をしながら、阿弥陀如来様の左右の仏様の土台を見ると、文字が彫ってあり、右は多分
お経だという感じはするのですが、お供え物がしてあって、よく分かりません。
左は、「寛保三(1743)癸亥歳四月吉日」、「寛保三年」は、確かに「癸亥」で、「歳」は「年」
の事で、「天、季、暦、稔、載、祀」と彫っている所もあるそうです。お寺、神社、お墓など行
かれた時など、よく見てください。
なお、宮田氏の本によれば、「近年になって左岸下流側にお堂が造られまつられている。」
と書いてあります(著書は52年発行)。
考えると、阿弥陀仏様と弘法様が一緒に祀られているのは、少し疑問だったのですが、ひ
ょっとしたら、別々に祀られていたのを一ヵ所に集めたのでは?
「かっぱえびせん」をいただいたのとは、関係無いでしょうが、お堂の横に可愛いカッパさん
の石造が・・・。あと、二つありましたが、これは新しいもののようでした。町内会長さんが整
備をされたそうです。
カッパさんの事を聞くと、ここの川は、昔から氾濫することがあったらしいのですが、それに
関係したという話を聞いた、という事で、詳しくは分かりませんでした。
「かっぱえびせん」を食べながら、ブログを書いていますが、「やめられない、とまらない!」
また、太るな
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