「昭和天皇実録」の衝撃~文藝春秋10月号
昨日、週刊ポストを呼んでいたら、「『「昭和天皇実録』流失ショックで取り沙汰される『書か
れなかった昭和史』」。という記事。
「昭和天皇実録」については、各新聞、マスコミで報道されたと思いますが、「10日発売の
月刊『文藝春秋』に実録の中身が掲載されることが分かり、宮内庁記者クラブが慌てた。先
に内容が報じられては困ると発売前の9日に公開する動きになったのです。」(皇室担当記
者)とあり、さっそく「文藝春秋」を買って来ました。
「実録」の編纂は平成2年にスタート。「16年計画」だったそうですが、結局24年費やして
います。全61巻。刊行されるのは数年先だそうです。買いたい気はあるのですが、全61
巻とあっては・・・・
「文藝春秋」は、作家、半藤一利氏、昭和史研究家、保阪正康氏、歴史学者、磯田道史氏
の3名の対話からなっていますが、なにせ、一万二千ページ。全文は目を通せなかったらし
く、「それにしても、一万二千ページという、大変な量ですから、それぞれ興味のある部分か
ら読み始めましょう。」ということで、内容は、
■「お父(もう)さま、お母(たた)さま」への手紙
■創作物語「裕仁新イソップ」
■お好きな人、お嫌いな人
■語られなかったA級戦犯への思い
■天皇は何度涙を流されたのか
■軍部の横暴に立ち向かわれた瞬間
■天皇のお考えは「機関説」である
日本において、天皇の記録を公刊する形でまとめたのは、「孝明天皇記」「明治天皇記」
「大正天皇記」、そして、今回の「実録」だそうです。「大正天皇記」には、全体の3%が黒く
塗りつぶされてあるそうですが、これは、「しかし、その部分といえば、たとえば個人に送っ
た金品の金額とか、そういうtころです。」という事だそうです。
「実録」を纏めるについては、収集した資料は国内外合わせて3,000点。本文の後に、根
拠となった資料が書いてあるそうですが、「サンデー毎日」まであるそうです。ただ、どこの
部分が、どこから引用されたか分からないそうです。
3名の方によると、昭和21年から数度にわたって、側近が天皇から伺った話をまとめられ
たとされる「拝聴録」があり、これは「本当に現物はないのかね。作ったけど失くしてしまった
なんてことじゃないだろうね(笑)。」と書いてありますが、
この対談のあとに、「宮内庁OBが明かした編纂の内幕(本誌編集部)」という記事があり、
「『聖談拝聴録』は、以前から宮内庁内に存在することが確実視されていた。編纂にあたっ
た関係者のひとりも『何としてでも入手したかった』という記録だった。」とあります。
史料の収集にあたっては、元宮内庁幹部、元側近に聞き取り調査を行い、なかなか協力が
得られないものの、元侍従長の故徳川義寛氏は「談話聴取」に応じた一人だそうですが、
外交官、官僚、女官の方は、難しかったそうです。
なお、皇族の方はもっと難しく、お願いして良いのやら、職員の方にも自制がかかって、な
お難しかったそうです。
この「実録」は黒塗りなしで刊行されるそうですから、お楽しみに。といっても数年先、多分、
○万円ではなく、○○万円になるでしょう。
【個人的なこと】
ご存じのように(ご存じない方は、少し世間から遅れています)いよいよ、iPhone6が発売さ
れます。19日から発売ですが、明日12日、午後4時から予約が始まります。
下のiPhone5は、今年買ったばかりなのですが、買い換えるかどうするか、悩みます。ま
た、今夜も眠れません。
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