「かうひい」などの事~「長崎見聞録」より
後のくまもんは、可愛かったので買って来たので、今回は関係ありません。前の2つのコー
ヒー、少し写真が見にくいですが、何か気づきませんか?
二つとも、カフェインが97パーセントカットされた、いわばノンカフェインコーヒーです。
カフェインが入っていないコーヒーというと、アルコールが入っていないお酒みたいなもの
で、単なる「水」になります。
この、カフェインが入っていないコーヒー、新聞に載っていたので捜したら、いつものように
置いてありません。
やはり田舎ですね。捜すこと十数軒。やっと、二つありました。それも、棚の端っこの方に、
恥ずかしそうに置いてありました。やはり、コーヒーと言えば、カフェインが入ってないと、恥
ずかしいのかな?
コーヒーには、昔は砂糖をベドベドするくらい入れていましたが、今やブラックコーヒーが普
通。カフェインが入ってないコーヒーも出て来たかと、思いましたが、今や、ノンアルコール
ビールも全盛。時代の変化を感じました。
もっとも、コーヒーは好きだが、刺激物に弱い、心臓病等を持った方には、助かります。
さて、最近、長崎の昔の事を書いた本をボチボチ読んでいますが、「長崎文献叢書」。これ
には、「長崎虫眼鏡」「長崎見聞録」「長崎縁起略」の三冊の本が載せてあります。
「長崎見聞録」は、長崎に遊び、見聞、調査したことを書き留め、上方で出版刊行したもの。
著者は広川獬、京都の人。
京大阪の書林から出版したのが、寛政十二年(1800)、序文には、寛政丁巳初春と書い
てありますから、寛政九年(1797)になります。広川獬は二回ほど長崎へ来たそうですか
ら、二回目に来て、出版されたものでしょう。(丹羽漢吉)
右側の絵は、「ぱい龍(ぱいろん)」と書かれています。「ばい」は「扌」に「刂」ですが、私の
パソコンでは出ません。たぶん、「ペーロン」の事だと思いますが、ネットでは、歴史的な事
柄で、「白龍(パイロン)」とあります。
「長崎見聞録」には、
「崎陽(注:長崎の異称。江戸時代中国風に呼んだもの。)の風俗。5月5日6日船を競ハ
す。名(なずけ)てぱいろんと云う。ぱいろんハ俗語なり。龍は龍船とて龍の頭の如く。作り
たる船を云うなり、ぱい(注:ここは漢字)ハ鎌の事にて。鎌を以て草なんどをかる如く。かい
(この字もパソコンにありません多分、櫂のことでしょう)をもって水をかくを云うなり。是ハ元
唐にて屈原を弔ひたる。風俗を学び。五月五日。海上をきそひ渡る事あるを崎陽の人。是
をならいてする事なり。・・・・・」。「屈原」まで出てくるのですね。
とありますが、長崎でペーロンがおこなわれたのは、明暦元年(1655)だそうで、その他、
いわれはいろいろあるようですが・・・・
何という魚なのか、人魚まで載っています。
右側のページ。「かうひい」「かうひいかん」。いわずと知れたコーヒーです。
「かうひい」には、「・・・・其効脾(ひ)を運化(うんくハ)し。溜飲を消し。氣を隆(くた)す。よく
小便を通し。胸ひ(この字もありません)を快くす。爲を以て。平胃散、茯苓(ぶくりょう・漢方
等に用います。利尿、鎮痛・鎮静に用います。私も使っています。)飲等に加入して甚効あ
るものなり」。何となく、薬として使っている感じがあります。
「かうひいかん」は、「先熱湯を濯ぎ入て。かうひいをひたす事なり。」あとは、下のまわし手
を回し、茶碗に受けるもの。
さて、「かうひい」の効能が沢山書いてありましたが、カフェインレスになっても、効能はある
のかな?
あっ!お味ですか?コーヒーの味でした。
(参考・引用:「長崎文献叢書~長崎見聞録・丹羽漢吉 校註」より)
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