NHK連続小説「マッサン」&ウィスキーつれづれ その1
日本酒を初めて飲んだのは、高校の時。友人の下宿で飲んで、天井やら部屋がグルグル
回って、お~世の中、こんな楽しいものがあったのか、と思ったのですが、あとは、ゲロ吐い
て二日ほど寝ておりました。
ウイスキーを始めて飲んだのがいつか、忘れましたが、確か東京に行ってからだと思いま
す。
以前、新聞で「鼻毛とアン」 失礼しました「花子とアン」の次は「マッサン」というのがあ
ると出ておりまして、「マッサン」とは何ぞや、と思い読んでみると、「・・・本格的な国産ウイ
スキーの誕生に尽力した竹鶴孝政夫婦をモデルにしたストーリーで・・・・」と書いてあり、竹
鶴孝政氏といえば、ニッカウヰ(イと読みます、今は学校で教えてないので、念のため)スキ
ーの竹鶴社長さんではありませんか。(ニッカウイスキー正式には「ニッカウヰスキー」で
す)。
実は、私、一時「スコッチ・モルト・ ウイスキー」に凝っていたことがあり、久しぶりに酒店に
入ったら、洒落たポケット瓶。たしか、以前は箱に入って、小さなプラステックのコップが入っ
ていた記憶があるのですが、おまけに、缶入りのハイボールまで、ハイボールは私たちより
一世代前に流行ていたのですが、私たちの時代には水割が主流でした。
一応、ウイスキーの知識を持っていたほうが、TVを見るのに面白いかなと思って、私も一
言。知ったかぶりで・・・
「スコッチ・モルト・ウイスキー」と一概にいっても、作る場所で、「アイランズ・モルト」
「キャンベルタウン・モルト」「スペイサイド・モルト」「ハイランド・モルト」「ローランド・モル
ト」、そして、「アイラ・モルト」があります。「アイラ」という島で作られたウイスキーです。
人気があるのが、「アイラ・モルト」。タレントさん、作家の方が、「アイラ・モルトが良いね」な
んて言ってますが、私が所有しているウイスキーを捜してみると、以外と「アイラ・モルト」
を持ってました。下の写真が「アイラ・モルト」です。写真だけで、スミマセン。
なお、「スコッチ・ウィスキー」については、「スコッチ・ウィスキー規則」というのがあり、規定
されています。
私の好きな、「バルヴィニー」という名の、スペイサイドのウイスキーですが、10年、12年、
15年、21年(成熟させるのにかけた年数)もの。矢印のところ。
下の左の写真、12年もの。「First Cask」「Second Cask」と書いてありますが、これは、ウ
イスキーを成熟させるとき、最初にオーク材の樽で熟成し、その後、このウィスキーの場合
は、「Serry」と書いていてありますから、シェリー酒を作った樽に入れて、熟成させた、ダブ
ルカスクのものです。
下の右の写真、15年もの。赤字で書いてありますが、「9.2.96」は「1996年2月9日」に
ボトリング(瓶詰め)した日。「6.10.80」は「1980年10月6日」に蒸留した日。
「13308」は樽のナンバー、「19」はボトルナンバー、「13308番」の樽から、「19番目」
に瓶詰めしたということでしょう。もちろん手書き。こんなのも、飲みながら、どんな人が書い
たのか想像しながら、見ていると楽いものです。
21年ものには「PortWood」と書いてありますから、ポートワインを作った樽に、ウイスキーを
入れて作ったもの。他に、バーボン等の樽を使ったものがあり、それぞれに、独特の香りが
楽しめます。
左は、「CAOL ILA(カリラ)」。読みにくいですが、ここら辺りは、ゲール語が混じっているそう
です。強烈な味わいと香りがします。超辛口のモルト。もちろん「アイラ」です。最初飲んだ
時は、ビックリしました。
右は「MACALLANN(マッカラン)」。スペイサイド・モルト。「百貨店のハロッズが出した『ウ
イスキー読本』で、シングルモルトのロールスロイスと絶賛されていたものが、このマッカラ
ン。」(「改訂版 モルトウィスキー大全~土屋守著」より)と書いてあります。
下は、英国の「スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティー」からお取り寄せのもので、ウイス
キーは樽から出した時がアルコール度数が50~60度くらいあります。
ウイスキーは同じように作っても、樽ごとに、微妙に違っていますから、ベテランの人が確
認して、樽ごと買ってきて、会員に販売します。ただし、作った会社の関係もあって、銘柄は
わかりませんが、そこは・・・・
1991年に樽に入れ、2003年にボトリングした12年物。アルコール度数56.7度。
銘柄はNo87.7で、会員だけ、リストが配られています。
先ほどから「アイラ」と言っていますが、「ISLAY」と書きます。これもケール語かな?さて、先
に書いたように、ウイスキーは50度くらいのものに加水して、40度くらいにしますが、その
折、少しばかり、白濁します。これを、濾過しますが、風味が薄くなるというので、大きい不
純物だけ取って、そのままボトリングしたものを「CASK」といいます。上の協会のウイスキー
は全部「CASK」です。
これ、機会があったら是非飲んでみてください。濃いけれど、すごくおいしいです。ただ、飲
みすぎないように。
左の写真、左はカスクそのまま、右はカスクに加水したもの。少し白濁しているのが分かと
思います。
右の写真、普通の40度程度のウイスキーと、それを水で割ったもの。水で割ったものは、
色が薄くなっているだけだ、ということが分かります。
あと、グラスの問題。少し良いやつを。間違っても、○○ビールなどと宣伝の入ったグラス
など使わないこと。
左がバカラのタンブラー。「ロック」用。右がカスク用で、「スコッチ・モルト・ウイスキー・ソ
サエティー」から購入したもの。ちゃんと、紋章まで入っています。鼻がちょうどグラスの中
に入って、香りが楽しめます。会員しか手に入りませんから、ワイングラスで代用を。
さて、後は飲み方ですが、これは、ニッカウヰスキーのホームページに載っています。
こちらを→クリック
あと、水割り、ロック、ホット等、それぞれに、美味しい作り方が載っていますから、お読みく
ださい。
私、残念ながら、ドクターストップで飲めません。
死んでから、お供え物に、あげてもらおうかと思っていたら、お寺さんから貰ったお知らせ
に、供え物として、故人が好きだった、ビールとかお酒は供えるなということ。
お釈迦様の時代に、弟子、信者も決められた戒律として、「不飲酒戒(ふおんじゅかい)」と
いうのがあり、お酒を飲んではならない、という規則だそうです。死んでも飲めない、この悲
しさ。宗旨を変えるか?まあ、坊さんも般若湯を飲んでいるから、良しとするか。
明日は、ウイスキーの作り方。「マッサン」の話などを少しばかり・・・また、長くなるかな?
(参考:「改訂版 モルトウイスキー大全~土屋守著」「ウイスキー銘酒事典~橋口孝治
著」「ニッカウイスキーホームページ」より)
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コメント
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最近日本酒を購入するのに酒屋に行かずにスーパー等を利用しているのですが
最近の量販店には「ニッカウヰスキー」を置いていないのですね(゜o゜)
先日「ドン.キホーテ」に寄ったらニッカがいろいろ揃っていたので懐かしい「G&G」を
購入しました
ちなみにウィスキーが邪魔でしたら千々石まで預かりに行ってもいいですよ・・・って
以前も書いたっけな(^o^)
投稿: 心づくし | 2014年9月27日 (土) 21時17分
同感ですね。
ニッカはサントリーに押されているのを感じます。
二大ウイスキー会社で、互いに競争し、日本のウィスキーが発展して来たのですから、ニッカにはもっと頑張って欲しいものです。
時々は、栓をあけ、香りだけ楽しんでいます。思わず、飲みそうになったりして・・・・・・・(´Д⊂グスン
投稿: sugikan | 2014年9月27日 (土) 22時33分