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2014年8月 9日 (土)

長崎・原爆の日に思う

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今日、8月9日は、長崎に原爆が落とされ、69年目でした。


前にも書いたように、私の母方の父、私から見れば祖父になりますが、たまたま、原爆が

落ちた所に出かけ、亡くなりました(私はまだ生まれてなく、顔も知らないのですが)。


小学校の時、原爆が落ちた近くの、浦上に移り住んだので、原爆の後がまだ残り、被爆者

の方のお話も、直接聞く機会がたくさんありました。


さて、諫早の図書館に行った時、ちょうど「2014 原爆パネル展」をやっておりました。

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長崎の原爆資料館には、パネルだけでなく、実物も展示してあるのですが、わたしも小学

生の時、何回か見学に行ったことがあります。


左が、浦上天主堂。今でこそ建て替わり、沢山の観光客が訪れていますが、私が小学校

の時、浦上に移り住んだ頃は、安全のためでしょうか、壊されて、瓦礫で積んである状態で

した。これを、残すかどうか議論があったようですが、広島の原爆ドームと同じく、残すべき

だったでしょう。こちらは、キリスト教会ですから、訪れる外国人の信者の方がどう思うの

か?


右は、城山国民小学校。兒童1400名、先生31名、学徒報国隊員105名が亡くなってい

ます。

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左が80㎞離れた、瀬戸内海海上から撮った写真。右が、原爆後の中心地付近かな?私

の祖父も、多分この瓦礫の下で、亡くなっているのでしょうが・・・・

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この少年の写真、ネットで調べると、谷口稜瞱さんとか、山口仙二さんとか、少し混乱して

いるのですが、国連で、この写真を掲げて、「ノーモア・ヒロシマ・、ノーモア・ナガサキ、ノー

モア・ヒバクシャ」と訴えかけています。


谷口さんとは、二人でお話しをしたことがありますが、背中のケロイドと、手術のため皮膚

の皮が薄く、裂けやすいため、食事を腹一杯食べると、皮が張って、皮膚が裂けるので、食

事も、あまり沢山は食べられないと語っておられました。

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さて、現在、原爆教育に対し、「残酷な写真だ」「子供が嫌がっている」という話を聞いたこと

があり、これは多分、20代~30代の保護者の方の声でしょう。


また、原爆の「語り部」の方によると、修学旅行生に話しても、真剣に聞く子が少ないとか。


現在、右傾化の感じを強く受けます。戦争は「理論」とか、「思想」ではなく、まして、「残酷な

写真」「子供が嫌がっている」という話ではなく、上の写真のように「現実」なのです。いざと

なったら、あなたの目の前に広がる、「現実」なのです。


こんな話も聞いた事があります。

「原爆直後、私が小さい時、前から赤い袋を担いで、ヨロヨロして歩いて来る人がいた。な

にかと思って良く見たら、腹が裂け、腸がお腹からはみ出て、それを担いでいた・・・・」


一番上の写真は、原爆で焼け死んだ子の写真です。これが「現実」です。下に、こう書いて

ありました。



見てください

この子どもたちに

何の罪があるのでしょうか

すべての核保有国の指導者は

この写真をみるべきであります。

核兵器のもたらす現実を

直視すべきであります。

そして

あの日

この子らの前で起きたことを

知ってほしいのです。

この子たちの無言の叫びを

感じてほしいのです。

〔95年11月7日、国際司法裁判所に於ける伊藤一長 長崎市長の発言〕


今も、世界の各地で争いが起こり、一般市民の方が犠牲になっています。人類、何千年の

歴史で、どれだけの戦争が起こったことか。人間って、どこまで馬鹿な事をやれば、気が済

むのでしょう。


あえて、「残酷な写真」も載せました。これが「現実」だからです。前伊藤市長が言われたよ

うに「直視」して欲しいからです。

(写真:諫早図書館 2014原爆パネル展より)






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コメント

私は中学生で勉強のため原爆について調べていました。調べていると写真が目に入り拝見しました。このような写真を見るのはとても辛かったです。しかし、昔日本に原爆投下という凄惨な出来事があったことを後世に伝え同じ過ちを二度と繰り返さないためにもこのような写真を載せることは大切だと思います。

コメントありがとうございました。
写真を載せるには随分悩んだのですが、真実を知らないことには、このような惨劇が終わる事は無いと思い載せました。
最近、世界中で、写真のような子どもを巻き込んだ残虐な行為が多くなっています。この残虐な行為はしっかりと真実を見つめないことには、避けることはできないと思います。
原爆のような悲惨な出来事を防ぐには、若い方の力にかかっていると思います。自分の近くの友達、2,3人で良いから小さな輪を作っていくことが必要かと思います。
このような事が再び起こらないように頑張って下さい。

戦争は怖いと思いました。

コメントありがとうございました。

長崎市に住んでいたためか、実際に被爆した方の話をたくさん聞きました。
人間同士が殺し合うのは悲しいことです。
平和の世界を目指しましょう。

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