« 恐怖のお泊まり会~死者から届いたメール~P.J..ナイト著・岡本由香子訳・shirakabaイラスト | トップページ | 「松井須磨子とその縊死せし場所」~「国立国会図書館デジタルコレクション」より »

2014年8月16日 (土)

吾妻町温泉神社二王石(いわくら)~雲仙市吾妻町

Photo

吾妻町、旧山田村にある、温泉神社です。以前は「四面宮」、「筑紫野国魂神社」、と云い、

一の鳥居の額束には、「四面大明神」と書いてあります。二の鳥居には「温泉神社」と書い

てあります。


ここと、有家町、千々石町、諫早市にもありますが、「歴代鎮西要略」には、「大寶元年辛

丑、肥前州高来郡温泉神社垂跡、分身末社四所産、曰山田神、有家神、千々石神、伊佐

早神」となっているそうです。


これで、山田村(現雲仙市吾妻町)、有家(現南島原市有家町)、千々石(現雲仙市千々石

町)、伊佐早(諫早市)に、末社が四カ所あったことが分かります。


今では、温泉神社といっていますが、昔は普通、「四面宮」といい、明治2年、神仏分離令と

共に、温泉神社になります。昔の方は「お四面さん」と云っています。


千々石も「温泉神社」と云いますが、神社裏には、「四面宮」と書いた額束が置かれていま

す。


雲仙は有名な修験道者の修行場で、それだけ、霊験があったわけですが、山深く、今と違

って道も充分でなく、登りにくく、この四カ所の神社が、遙拝所であったみたいです。


また、女性禁制であったので、千々石には「女人堂」があり、女性はここに籠もり、祈祷して

いたそうです。


さて、「磐座(いわくら)」ですが、

Img_20140816_0001

によれば、「人間の請に応じて石や木に降臨影向する。石はその座であるので。『磐座』と

呼ばれるのである。」と書いてあります。


三の鳥居の左右に、大きな岩があり、「吾妻町史」には、「二王石(いわくら)」と書いてあり

ますが、二つ並んでいるので、「二王石」と呼ぶのかと思い、「二王」を調べても意味が出て

来ません。


「仁王」様を、「仁王尊」「二天王」「二王」とも呼ぶそうですから、それもあるのかな?「仁王」

様みたいに左右に二つ、がっちりと神社を守っているみたいな感じがあります。

Photo_2 Dscf2473

(参考・文引用:「吾妻町史」「有家郷土史」「石の宗教~五来重著」「島原半島の神社を訪 

 ねて~林田秀晴著」「説明版」より)





« 恐怖のお泊まり会~死者から届いたメール~P.J..ナイト著・岡本由香子訳・shirakabaイラスト | トップページ | 「松井須磨子とその縊死せし場所」~「国立国会図書館デジタルコレクション」より »

神社」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 吾妻町温泉神社二王石(いわくら)~雲仙市吾妻町:

« 恐怖のお泊まり会~死者から届いたメール~P.J..ナイト著・岡本由香子訳・shirakabaイラスト | トップページ | 「松井須磨子とその縊死せし場所」~「国立国会図書館デジタルコレクション」より »

フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ブログランク参加中ポチしてね(^o^)

最近のトラックバック

amazon

無料ブログはココログ