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2014年7月 9日 (水)

「日野江城跡階段遺構再調査」~南島原市北有馬町

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日野江城の階段遺構については、以前紹介をしました。→こちらをクリック

平成10年に、一回調査をしていますが、保護のため、埋め戻していましたが、15年ぶり

に、保存状態、経年変化等の調査の実施のために、再度、掘り返しての調査です。


前回の、調査の様子です。

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再調査をやっていると聞いたので、見学に行ってみました。

柵がしてありますが、これは、イノシシが入らないようにしてあるだけで、簡単に入れます。

戻る時はチャント鍵をかけて。


4,5名で草刈りをおこなっており、こうして見ると、城の様子が、よく分かるようになっていま

す。島原城を造る時、原城、日野江城の石垣も持っていっていますから、残っていたら、ど

んな風景だったのか?

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柵を開けて入っていくと、覆屋が作ってありました。雨水、直射日光の影響を防ぐためだそ

うです。前回の調査では、なかったのですが・・・・・


誰か調査をしているかと思ったら、誰もいなく、ただ、見学者用に入れるようにしてあったの

で、入って見たら、一番上の写真。一応、撮影禁止の札が出ていないか、確認をして。

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見学者通路は、階段を囲むようにして作ってありますが、全貌が見やすいですね。

上からみたもの。

Photo_7

真上から見たもの。

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この階段で、特徴的なのは、階段石垣が、野面積みではなく、切石を使った、外来系の技

法で造った物。赤の四角で囲んだ部分です。海外貿易を行い、海外の影響が伺えます。

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もう一つの特徴は、前にも書きましたが、城主有馬晴信がキリシタン大名で、この階段に五

輪の塔碑、宝篋印塔等の仏教関係の石造物を使っていること。仏教に対する考えが分かり

ます。


前回の紹介では、写真で紹介をしましたが、これは、前回の調査の時の実測図です。赤の

所が、五輪の塔碑等の石造物。これを、踏んでこないと城には入れません。

黄色の部分が、外来系技法石垣。上の写真の部分です。

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階段遺構の中には調査のために入られませんが、仏石は見学者コースからも充分に見る

ことができます。上は梵字だと言うことが分かると思います。

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以前の写真を見ると、流失している部分などあったのですが、今回行って見ると、随分、形

がはっきりして、多分、崩れた部分の石を、組んでいった気がしているのですが、誰もい

なかったので、聞くことはできませんでした。


なお、この階段遺構を、保存のため再び埋め直すのか、保護のための施設を作って、いつ

でも見られるようにするのか、関係者の方に聞いてみたら、調査をしながら、検討中だそう

です。覆屋の設置が、27年3月31日までになっていますから、それまでは見学ができると

思います。









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