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2014年7月25日 (金)

葬式に思う その2~清めの塩

Img_20140725_0002_2

会葬御礼の礼状についてくる「清め塩の枝折り」。「枝折り」とは、「栞」の「義訓」の一種で、

「義訓」とは「㊀和語の熟字の中で、『借字』より当て字感の薄いもの。例、昨夜(ユウベ)・

小火(ボヤ)・老成(マセ)㊁訓の中で、やや一般性の薄いもの、例、夫(ツマ・タク)・他(ヨ

ソ・ヒト)・妻(アレ・ヒト)」(新明解国語辞典第四版)のことです。


この、枝折りに次のように書いてあります。


「清め塩」について


「葬儀の会葬お礼状には「清め塩」が添えられていますが、仏教の教えに従えば、これは必

要ありません。

 仏教の教えでは、生と死は紙の裏と表のようなはがせない一つのものです。

 愛するものとも必ず別れがある。この真実を自己の事として受け止め生命の大切さ、尊さ

を見つめて行く事が教えです。

 従って、死を穢れと考えないので塩で清めることはありません。

 何卒この要旨をご理解下さいますようお願い申し上げます。

                                               合 掌    」


「清め塩」がなくなったのは、ここ数十年の間だと思います。

「清め塩」の廃止については浄土真宗が推進していますが、ここのお寺さんも浄土真宗で

す。この枝折り、葬儀屋さんが、独自に作ったのか、お寺さんが指導されたのかは、定かで

はありませんが・・・


「清め塩」については、穢れを祓う、伝染病にかかった家に葬儀に行ったら、同じ病気にか

かかり、塩は腐敗等を防ぐので、塩をまいたとか、いろいろな説があるようですが・・・・・・


昭和40年代頃から、流行ったという話もありますが、たしか、私が小学校の時、父が葬式

から帰って来た時、母が塩壺を持って来て、振った覚えがありますから、もっと以前からお

こなわれていたと思います。多分昭和40年頃から、葬儀社がサービスで、塩の小袋を付け

たのでは?地域の差もありますが。


一つの疑問を、長年やっていた「清め塩」の習慣を、誰が、どうして中止にしたのか?

要旨は、上の「清の枝折り」に書いてあるとおりで、よく分かるのですが・・・中止に至る流れ

と、歴史の流れが全然分かりません。


さて、最近は、どこへ行っても、パンフレットなど置いてあると貰ってくる癖があり、

Img_20140725_0003

これ、神社に置いてあって、タダだったのでいただいて来ました。62頁もある小冊子です。

旧暦なども書いてあります。発行は、長崎県神社庁で、諏訪神社の中にありますが、近くの

主な神社にも置いてあると思います。


今日、7月25日は、佐世保市高梨町・穴妙見 須佐神社の大祭、先週の19日が、茂木町

八坂神社・祇園社の御神幸、演芸、その他の神社の祭日行事に、職場対抗歌合戦とか、

神楽とか、子供相撲大会とか書いてありますから、お祭りが好きな方は、一冊持っていると

便利です。


さて、この本の中に「罪とケガレと清め塩」のことが書いてあります。少し長くなりますが。


「神道の場合には、葬送にともなうけがれとは、死に及ぶ病気や事故等の経過や、そこに

起因する悲しみ、苦しみ、さみしさなどを禍津毘(まがつび)の禍事(まがごと)と考えます。

私たちの祖先は自分を祓い清めるひとつの形として、塩を使ってお清めをし、これが民族

的な習慣習俗として続けられてきたのです。「けがれ」とは「気枯れ」ともいわれています。

人が亡くなって悲しみ嘆き、「気」が「枯れてしまった」特別な状態や、普段と違う状態のこと

をいいます。葬儀においては遺族が喪服を着て喪に服するわけですが、次第に元の状態

に戻さなくてはなりません。そこに清浄な状態に戻るための『清め』があるのです。参列者

が帰宅時に自分の身に対して、『清め塩』を用いることもそのひとつです。・・・・・(あと、イサ

ナギノミコとイザナミノミコの禊祓の事が書いてありますが、長いので省略)」


まあ、どちらもよく分かりますね。日本は八百万の神の国で、明治新政府が、神仏分離令(

正式には、神仏判然令・神仏習合を禁止し、神道と仏教、神社とお寺、区別させること。)を

おこなうまでは、お寺の住職が、神主もやっていた所もあります。もし、一緒だったら「清め

塩」、どうなっていたんでしょう。


また、檀家と云っても、江戸時代の「寺請制度」(てらうけせいど・宗門改めで、江戸時代キ

リシタン等の禁教の信徒でないことを旦那寺が証明する制度)で、檀家になったわけです

が、これから、樹木葬とか散骨とか家族葬とか直焼き(葬式抜きで、火葬場に直行してお骨

にして貰う)等が流行っていくと、「清の塩」どころではなくなるでしょう。


ちなみに、田舎でも、家庭を持っていても、若い人では、檀家になっていないところが増えて

いるそうです。


「清の塩」については、各自、宗教、宗派、個人の考えが違うと思いますので、あとは、適当

に・・・・                                  (葬式に思う 終わり)





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コメント

>これ、神社に置いてあって、タダだったのでいただいて来ました。62頁もある小冊子です。

この「神社庁暦」が欲しくなりいくつかの神社の御神籤売り場を覗いてみましたが見当たらなかったので「長崎県神社庁」にまで足を運んでみました
さすがに本家本元だけあって置いていましたが「タダ」ではなく300円でした・・・事務の方に話を聞くと「神社の人が購入して参拝に来られた方に無料でお配りしているのでしょう」とのことでした
値段を聞いてから「じゃぁやめる」なんて小心者の私が言えるはずも無く購入しました^^;

え~、お金取られましたか、スミマセン 、m(_ _)m

千々石の温泉神社では、タダでしたから、初詣の時にでも、お越し下さい。
橘神社ではなく、温泉神社の方ですから、お間違えの無いように。 

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