長崎の石橋・追記~阿弥陀橋・桃溪橋・高麗橋~長崎市
昨日、長崎の石橋を紹介しましたが、宮崎安氏の「中島川遠眼鏡」に、気になる記述が二
つほどあり、これを調べるのと、この間、時間の関係で見に行けなかった、西川ダム下に移
転をした高麗橋を見に。
気になる記述の一つ目は、阿弥陀橋について
「寛政七年七月十九日(1795)の大洪水で大いに破損と港草は書いている。このとき落ち
たものであろうか、元禄三 山善爾 と彫り込みがある石が今もなお橋の下に放置されてい
る。」と書かれてあり、本当にあるのか、確認したかったのですが、まあ、これは無理。
少し、上流から橋の下流まで見たのですが、全く分かりません。最も、この本が書かれた
後、長崎大水害がおこっていますから、ひょっとしたら、もっと下流に流されたものでは?
さて、二つ目は、桃溪橋
宮本安氏「中島川遠眼鏡」では、、橋の左手の撞巻石の中に
長崎僧卜意募
十万之諸檀越
建造石橋済津
功徳無量矣
旹 (旹は時)
延宝柒歳次己未 (柒は七)
仲冬吉旦書 (仲冬は十一月)
と書いてあるそうで、書いてあるところは、
と場所まではっきりしていて、「下流からみて橋の左手の撞巻石(とうけんせき)の中に左の
ような橋銘が組み込まれている。」と書かれていますが、行って見れば、ここの場所、かくの
如きで状態で、確認も何もかもあったものでは・・・・・一日作業すれば、綺麗になるのです
が・・・・長崎市さん。この橋、確か、長崎市指定有形文化財なのですがネ。
この橋の近くに、伊勢宮があり、諏訪神社、松森神社と並ぶ長崎三社と呼ばれています。
左にビルが建っていますが、以前は確か、伊勢宮会館といって、結婚式をしたり、泊まった
覚えもあるのですが、現在は、「ヒューマン・コミュニティ 伊勢の杜」になっており、ディサー
ビスとか、老人ホームになっているみたいでした。
少子化で、結婚式は少なくなるし、高齢者は増えていくし。商売替えなのかな?一番奥が
お宮です。お参りの仕方が他の所より、少し複雑で、単に一礼二拍手二礼ではありません。
神社の由来は読んでください。
さて、今度は、高麗橋を見に西山ダムへ。一番上の写真が、移設された「高麗橋」。
昭和60年に解体し、平成5年に移築復元したそうですが、主要部分は旧材を使用。ただ、
川幅が広かったために端部は石材を補足し、失われていた高欄も復活しているそうです。
左が現在の川にかかっている橋名。右が古い橋に彫ってある橋名。
この場所は、前に書いたように西山ダムの下の、西山ダム下流公園にありますが、場所が
分かりにくい、分かりにくい。途中で、おばさんに聞いて、めんどくさいので途中の道に違法
駐車して、歩いて行きましたが、行ってみれば、駐車場、あるんですね。せめて、指示板ぐ
らい欲しいですね。長崎市さん。
公園はグラウンドゴルフ場になっており、高齢者の方が、仲良くグランドゴルフをしていまし
た。でも、ダムって凄いですね。どうやって作ったのか。この、広場の川向こうにも、少しば
かり、広場があり、美人の方が、小犬を連れて散歩していました。声はかけませんでした
が・・・・・
公園の入り口には、立派なモニュメントが。矢印の所には「寒漿濟我人」と書いてあります
が、これは、「どんなに寒いときでも、市民のために水を汲んであげましょう」という意味だそ
うで、明治37年に、旧西山ダムの堤体の銘板に刻まれていたものを、モニュメントととして
復元したものだそうです。近くの説明版に書いてありました。
なお、「寒漿濟我人」の横には、「男爵 伊東巳代治」と書かれていましたが、説明版には
「伯爵」となっており、明治10年に「子爵」、大正11年には「伯爵」となった、と書いてありま
した。
長崎市水道第一回拡張工事(明治33年~34年)に、国庫補助獲得に奔走したそうです。
伊藤博文に抜擢され、明治憲法の草案作成にも尽力したそうです。
イケメンですね。家柄が良く、頭が良く、地位があり、おまけにイケメン。私の嫌いなタイプで
すネ。
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