葬式に思う その1~昔の葬式の料理
昨日はお休みしましたが、近所の方の葬式があり、同じ班だったので、通夜の受付け係。
近年、斎場があちらこちらにでき、葬儀が随分楽になりました。田舎では、昔は斎場が無か
ったので、自宅での葬儀。これは大変でした。
打ち合わせ、天気を見ながら、テントを張るかどうかの話し合い、受付の準備、場合によっ
ては司会進行。
今は、ほとんどの斎場が、受付はカードに書いてもらいますが、昔は記帳用の帳面があり、
私も随分係をやりましたが、「字が下手やっけん書いとって」という事で、代筆を頼まれまし
たが、弔問客の方が多いと大変でした。
もっとも、受付の後の方では、酒でも飲んで、世間話。こんな事で良いのかと思いましたが
(もちろん一段落すると私も加わりましたが)・・・・。
今は、斎場の方が、ほとんど手配してくれるので、同じ班の人は、市役所へ死亡届と、お寺
さんへ道具取り、受付くらい。
昔は、農業の方が多く、それで良かったのですが、今は勤め人の方が多く、通夜、葬式、遠
距離通勤もあり、そんなに休めなく、斎場ができたおかげで、遺族の方も、昔ほど、気を使
わずによく、良い時代になりました。
さて、昔は、女性の方は炊き出しで、もちろん台所は使えませんから、外で、プロパンとガ
スコンロの大きなのを借りて、料理。夏の暑い時は、汗ダラダラで地獄でした。
料理は、詳しい人がいて采配。数十年前、某町にいた時、この方と仲良くなり(70代の方で
す、残念ながら、若い人ではありませんでした)、その方から、どういうわけか、「葬式の日
の料理の用意」というメモをもらい、100人分から300名分まで書いてありますが、昔の葬
式の時の、料理の様子が分かると思いますので、そのまま書いて見ます。
【100名分の材料です。】
★米、八升五合★厚揚げ、70個★コンニャク、20個★凍とうふ、7袋★刻昆布、6袋★花
麩、70個★生豆腐 13丁★ジャガイモ、トロ箱八分目★大根、大五★キュウリ、四本★人
参、1本★豆、1㎏★塩わかめ、大2★いりごま、一袋★醤油、濃口1、薄口1★漬大根、5
本★酢、一升★味噌、2㎏★砂糖、6㎏★味の素、1★ハイミー、1★茶、1★箸
という事で、300名分になると、米二斗三升なんて、炊くだけでも大変ですよ。
最近は、法事でも肉を使った料理が出て来ますが、これを見ると、全然入ってないのが分
かると思います。ほとんど、煮しめと、味噌汁と、漬け物と、酢の物だった覚えがあります。
本当の精進料理です。いっぺんに沢山作るので、味が良く沁みて美味しかったですね。
葬式ひとつとっても、時代の変わりを感じた、二日間でした。ところで、先ほど電話があっ
て、同じ自治会の方が亡くなったとか。別の班だから、今回は手伝いはしなくて良いのです
が、皆さんもこの暑さ、まだ、暑くなるでしょうが体にはご注意を。
遺族の方と話をしていると、ほとんど他県の方ばかりで、葬儀も地方によって、いろいろ違
いがあるようです。同じ長崎県内でも、やり方が違います。
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私も先日南島原市でのお通夜に行ってきましたが途中に斎場が多いのにちょっと驚きました^^;
投稿: 心づくし | 2014年7月25日 (金) 11時10分
増え始めたのが、ここ2,3年です。
高齢者が多くなったので、そのためでしょう。ちなみに、私に父の時は、諫早の斎場の予定が一杯で、2日ほど待たされました。
家族葬専門の部屋を作った所もあるようで、こちらが少し増えるのかな?
投稿: sugikan | 2014年7月25日 (金) 12時31分