石橋をつくるの図(中島川石橋群)★昼食は「アロゼ」で~長崎市
「長崎は今日も雨だった」のとおり、雨でした。雨にもかかわらず、ここ中島川石橋群には観
光客、修学旅行の方が、大勢訪れていました。むこうに見えるのが「眼鏡橋」です。
中島川石橋群の案内図です。橋は赤の四角で囲んでみました。、説明図には描いてありま
すが、洪水で流失し、普通のコンクリー橋になった所もあります。
一つ一つ見て行くと、本当に良く作ったもので、と思っていたら、長崎文献社から出版され
た「長崎文献叢書第二集第一巻 長崎古今集覧名勝図絵~注解・越中哲也」(昭和50年
刊)に、橋を作る様子が載っており、越中哲也氏が下記のように説明しておられます。
「長崎の石工の特技にアーチ型石橋がある、その代表的なものとして寛永十一年(1634)
唐僧・黙子如定(もくずにょうじょう)和尚が架築したという日本最初の石造の眼鏡橋があ
る。この眼鏡橋の構法を長崎の石工は学び、次々と中島川に橋を架けていった。その工法
を巧にとらえて画いているのが融思の本図である。この画図は日本橋梁史上貴重な資料と
して定評がある。」
四角の所が、橋を架かけているところ。近くで石材を刻み、並べている様子が分かります。
橋の下、木材でしかっり支えています。
橋の下、がっちりと、木材が組んであるのがよく分かります。多分、最後の仕上げなのか?
最後の要石をたたき込んで入るところでしょう、これ、はずすと橋が崩れますから、悪い子
の皆さんは、しないように。
さて、一番上の図、造っている橋は、どこでしょう?眼鏡橋が見えているので、袋橋か、魚
市橋、ただし、魚市橋はコンクリー橋。左が袋橋、右が魚市橋。
ただし、魚市橋については説明版が有り、「中島川の第9橋。最初、石造りアーチ橋が元禄
十二年(1699)岡正恒によって架けられたが、享保6年(1721)閏7月の洪水で流失し
た、その後も木橋や石造アーチが架けられたが、すべて洪水によって流失した。現在のコ
ンクリート橋は大正14年に架けられたものである。・・・・・」と言うことで、魚市橋も昔は石造
りの橋と言うことで、魚市橋の可能性もあり、歩いて見たのですがどちらか分かりません。
矢印は、眼鏡橋です。魚市橋が上流にあたります。
黙子如定和尚の像は、川のたもとにあります。
さて、この中島川の石垣の中に、ハートストーンがあります。写真を載せておきますので、
彼氏、又は、彼女と一緒に捜して下さい。見つけたら、幸せになりますよ。
【おまけ】
帰りがけ丁度昼になったので、いつも、気になっていたレストラン「アロゼ」。「和と洋の創作
フレンチ」。何となく高級そうな感じで、入れなかったのですが、入ったら、気楽なレストラン
でした。
有名なのか、入った時は少し余裕がありましたが、あっという間に、満員になりました。相変
わらず、女性の方ばかり。男一人というのは勇気がいりますヨ。旦那さん方は、いつも書い
ているように、コンビニの弁当を食べているんでしょうネ。
食後は、枇杷のジュースが出て、これは珍しもあり、美味しかった。ウエイターさんに言う
と、うれしそうにしていました。良いお店でした。今度は,二人で行くことに(カミサン以外)。
最後に、眼鏡橋の写真を。はやり、良い仕事してますね!
(参考・文・図引用:「長崎文献叢書第二集第一巻 長崎古今集覧名勝図絵~注解・越中哲
也 長崎文献社刊 説明版より)
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コメント
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こんにちは。
ご紹介された「長崎文献叢書」、神奈川県内では蔵書している図書館がなさそうですが、ぜひ一度読んでみたいと思います。こうした江戸時代の石橋の架橋技術が何故九州付近に限定されて江戸で実用化されなかったか、関心を持っています。
投稿: kanageohis1964 | 2014年6月18日 (水) 07時37分
コメントありがとうございます。
いつも緻密な調査の上のブログ、大変だと思います。
さて、「長崎文献叢書」は、長崎文献社が出版しておりますが、残念ながら、廃刊になっております。代わりに、分かりやすくした「長崎町民誌」が出ておりますが、絵図が縮小されています。
ネットで「長崎文献社」で検索すると出ると思います。
なお、石橋については「九州の石橋をたずねて(全3巻)~山口祐造著」がありますが、この本には、石橋の事について、詳しく書いてあります。
残念ながら、これも廃刊で、古本屋でしか手に入りません。
上記2冊、読まれるようであれば、最近、全国の図書館で相互貸し出しをやっており、長崎の図書館にあるかどうか、調べていただいて、取り寄せもできるようです。
最近、私の方も、秋田県立図書館から、取り寄せてもらったことがあります。ただ、送料が自己負担で、2000円ほど取られましたが・・・・
投稿: sugikan | 2014年6月18日 (水) 22時36分