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2014年6月10日 (火)

「季節を知らせる花」~白井明大・著 沙羅・絵

Img_20140610_0001

本屋さんで、ふと気になって、手に取った本。


以前、印刷会社に勤務し、作者、編集者、装丁者等の方と打ち合わせをし、本作りをしたせ

いか、本を手に取ると、本を作った方々の思いが、強く感じられる本があります。この本もそ

の一冊です。


「春となりのふきのとう」「余寒の梅」「春宵の沈丁花」「葉守の馬酔草」「椿の言祝ぎ」「桃に

乙女」等々、五十種類の草花が取り上げられています。それぞれに、

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花の絵、詩、短歌、俳句が紹介され、花にまつわる話、植物学的な話等が、分かりやすく書

かれ、花の本性が明らかにされます。


「なかにはレンゲツツジといって、致死性の毒を持つつつじもあり、・・・・・つつじは漢字で躑

躅と書き、その字には足踏みする、たたずむといった意味があるそう。羊がつつじの花を食

べたら毒がまわって足踏みしてもがき、ふらふらしたことが名前の由来とか。・・・・・・また花

の美しさに思わず足踏みして留まり、見惚れてたたずむことから躑躅というとも、・・・・・・」


「宵待の月見草」の所。

竹下夢二の恋に触れながら、「月の出を待つことと、恋人を待つことはよく似ています。月

も、恋も、待つ身にとってはただ待つしかないところが。」落ち着いた、いい文章ですね。


どこから読んでも良く、、あわてて、いっぺんに読まず、思い出した時に、その季節の花の

所を、一年がかりで読めば良いでしょう。



たんぽぽ     川 崎 洋


たんぽぽが

たくさん とんで いく

ひとつ ひとつ

みんな 名まえが あるんだ

おーい たぽんぽ


おーい ぽぽんた

おーい ぽんたぽ

あーい ぽたぽん

川に おちるな



皆さんも、本棚の片隅に、如何でしょう。






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