トルコで私も考えた:高橋由佳里著~割礼について 其の二
皮なしポークウインナー。食べてみると、なにか、ぼそっとして、あのプリッとした、皮の歯ご
たえがありません。
今日は、皮といっても、「オチンチン」の皮の話です。真面目な話なので、「オ○○○ン」など
と書きません、堂々と、「オチンチン」。
さて、「割礼」といっても、知らない方もおられると思いますが、「(ユダヤ教で)男子の陰茎
の包皮を切り取る儀式」(新明解 国語辞典より)。と書いてありますが、ユダヤ教に限らず
イスラム教、又、成人の通過儀式、衛生上の問題から、各地でおこなわれています。
大きく考えれば、包茎手術の一種になりますが「包茎手術」は個人の意思によりますが、こ
の「割礼」は、そこに住んでいる集団、関係団体の規律、儀式によるもので、強制的な面が
あります。
女性に対する割礼もありますが、これは、健康上の問題、残酷だということで、毎年2月6
日が「世界女性器切除根絶の日」ということで、国連が後援する国際デーの一つです。
「トルコで私も考えた」の作者は、トルコ人が夫で、トルコに在住し、息子がおりますから、当
然の事、子どもは「割礼」、トルコでは「スンネット」を受けることになります(以下「スンネット」
で書きます)。
作者は、後書きで、「この巻の山場は『スンネット(割礼)』だとよく言われています。私も書き
ながらとても力が入りました。漫画で割礼の儀式を描くのは、おそらく日本で自分が初めて
だろうと思う(本当でしょうか?)ドキドキして気分が高揚しました。」と書いています。
が、漫画の方は明るく
この漫画には、「割礼とは、男の子が小さいうちに、ペニスの先(包皮)を切って、将来病気
になるのを予防するためのイスラム教の習慣で、だいたい生後から12歳ぐらいまでの間に
しなくてはいけないらしい」とあります。
今では、病院でやっているみたいですが、旦那さんによれば、「オレの頃はスンネット屋が
カバン一つで家にやってきて、麻酔もなく3人兄弟まとめて、ちょんちょーんと・・・」という事
らしかったです。
義理の姉(トルコ人)によれば、息子がスンネットをするとき、一月がかりでお祝いをしたそう
で、要約すれば、
①息子たちにスネットの衣装を(上の漫画の絵)着せて親戚の家を一軒づつ訪問。
②後日、親族一同、車を連ねてチャーミ(寺院)詣で。
③帰りに写真館で記念写真。
④後日、結婚式と同じ会場にて、お祝いパーティ。
⑤後日、病院にて手術
⑥術後一週間、スンネット用に飾り付けたベッドで養生。
ということで、息子さんも無事、スンネットが終了したそうで、「どういうことをしたのかを、日
本の家族の人たちに見てもらうために」ビデオまで撮ったそうです。
作者の息子さんは、スンネットをするのを、すんなり受け入れ、親戚一同集まって、ハデな
パーティーをおこなって、手術をしたそうですが、麻酔が切れてから、3日ばかり苦しんだ
そうです。
なお、包茎手術は、性感染症、エイズに対して、感染率が少ないという話もあります。
また、遅漏になるとか、あそこが大きくなるという話もあるようですが、経験者の女性によれ
ば、関係ないそうです。
あなたも、試しにやってみますか?ジッパーに皮を挟んだだけで、あんなに痛いのに・・・
なお、中国の宦官は、棒も玉も全部取ってしまいますが、この様子は、浅田次郎の「蒼穹の
昴」に書いてあります。もちろん、昔ですから、病院などはなく、麻酔薬代わりにアヘンを使
ってたそうで、命を亡くした人も少なくなかったそうです。
「割礼」については、ネットで画像がでていますが、見ない方が良いですね。具合悪くなりま
した。日本に生まれて良かった、というのが実感です。 (この項終了)
【おまけ】
どういうわけか、庭にコスモスの花が一輪。私と一緒で、少しボケたのかな?
(参考・文引用:「トルコで私も考えた」、ウィキペディア等より)
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