伊藤一葉の手違い手品~伊藤一葉著
本の表紙カバー、付いていたのですが、とれて無くなってしまいました。
伊藤一葉の手品を覚えておられる方、かなりの年配ですね。1979年に亡くなっていま
す。軽妙な話術と、手品の説明だけして、手品はやらなかったりして。かなり、売れたマジ
シャンでした。
この本は、随筆と、簡単な手品の解説書。随筆は、まあ、話術と同じで、面白いですね。
同世代に、初代の引田天功がいますが、この本に、引田天功との対談の事が書かれてい
ます。
「『手品が好きですか』
と訊かれても、
「はい、好きです」
とは、二人とも答えられない。嫌いではないが好きでもない。どちらかというと、シラケてい
るのである。その発想が片方は『大魔術』となり、片方は、『手品をやらない手品師』という
ことになるのである。
引田さんも私も、たまたま手品をやっていたに過ぎない。手品を材料にして、何かしら面白
いものをやってみようということなのである。」
一度、伊藤一葉氏とすれ違ったことがあります。有楽町のガード下で、帝国ホテルの方
へ、大きなキャリーバックを引きずって、深刻な顔をして歩いていました。
伊藤一葉が亡くなったのを聞いたのは、それから数ヶ月後でした。四十五歳の若さでし
た。引田天功も四十五歳で亡くなっています。
いつも手品の終わりに、「この件について何かご質問はありませんか?」というセリフが流
行語にもなりました。
「このブログに関し、なにかご質問はありませんか?」
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