ターシャの庭づくり~ターシャ・テューダ
ターシャ・テューダの本については、3年ほど前「ターシャ・テューダ最後の言葉」の本の事
を取り上げましたが、先日、図書館で、上の本を見かけたので、借りてきました。
ターシャ・テューダは2009年に亡くなっていて、この本は2007年に出ていますから、亡く
なる2年ほど前の本。
ターシャ・テューダの経歴については、ウィキペディアに譲りますが、彼女は、この土地(バ
ーモント)に生まれ、育ったの思ったのですが、違ってるんですね。
「『ニューハンプシャーでせっかくつくった庭を捨ててまで?』とよく聞かれますが、わたしは
どうしてもバーモントに住みたかったのです。人生は短いんですもの。やりたいと思うことが
あったら、やった方がいいのよ。」
バーモントがどうして良いのか、書いてありませんでしたが、「バーモント州に住むのが夢だ
ったので、土地が、それも長男の土地のとなりに見つかった時は、本当にうれしかったで
す。・・・・・土地は全部で30万坪あり・・・・・・」
30万坪の土地ですよ!あなたのお家は、何坪ですか?え、アパートですか失礼しました。
とにかく、荒れ地を
上の様なところを切り開くのですから、大変どころではないでしょう。ターシャ・テューダが
57歳の時ですから。体力も衰えてくる頃です。長男の方が、かなり作業をしたのでしょう
が・・・・
そうしてできた庭。本当に、自然そのものの庭作りですね。
下の家は、小屋なのでしょうが、家の作りにも、こだわりがあり、「ニューハンプシャー州に
1740年代(日本で言えば、享保の次、元文年間)からある農家で、それと同じ家を、古く見
えるように建ててほしいと、家具職人だった長男のセスに頼んだのです。・・・・まったくその
とおり建ててくれました。しかも、機械をつかわず、梁や柱を手作りの木釘で留めるという当
時の工法で。」
日本で言えば、国指定ものです。
こんな所に。住んでみたいとは思うのですが、手入れを毎日するのは、大変な事でしょう。
庭の写真を見ていると、この庭はターシャ・テューダさんの人生そのものですね。
自分が、この庭に囲まれて、住んでいる所を想像しながら、写真を眺めていると、何となく、
心が落ち着いて、嫌なことがあっても、癒やされてきますから、是非一冊、お持ちください。
(文・写真引用:「ターシャ・テューダの庭づくり」・ターシャ・テューダ著・リチャード・w・ブラウ
ン 写真・食野雅子 訳より)
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