« 風景2つ★白木峰高原の菜の花畑・諫早公園ナウ~諫早市 | トップページ | 雲仙「古絵葉書展」&雲仙でハヤシライス~雲仙市雲仙 »

2014年4月 9日 (水)

「花子とアン」と「Water is wide」~NHK朝ドラの挿入歌

Img_20140409_0001

NHKの朝ドラで、「赤毛のアン」を翻訳した、村岡花子さんの物語を放映していますが、今

日の最後の所。スコット先生が、歌を歌っているところがありましたが、これ聞いて・・・・・


へえ~、え!、うそ~、マジ!お~、NHKの音楽担当にも、意外とセンスがある人がいるん

だ。


何でかというと、あの曲、前に紹介した「Water is wide」なのです。

あのときは、メアリー・ブラックの歌を紹介しましたが、YouTubeでみると、プロからアマまで

沢山演奏をしていますからご覧下さい。良い曲です。

Img_20140409_0002

「イギリス」は正式には「グレートブリテン及び北(部)アイルランド連合王国」だそうで、「イ

ングランド」、「スコットランド」、「ウェールズ」、「北アイルランド」の4っの「カントリー」から成

り立っているそうです。(歴史、地理の時間は内職の時間でしたから、今日調べてやっと知

りました。)


さて、この曲は、国の名前を正式に書けば長いので、日本式にいって「英国」のトラディショ

ナルソング(伝承されたその地域独特の音楽)です。


ドラマの舞台の学校。村岡花子さんが学んだ学校は、東洋英和女学校で、学校紹介によ

れば、カナダ・メソジスト(現カナダ合同教会)婦人伝道会社から派遣された、ミス・カートル

先生により設立された学校です。外国の先生方は当然のことながら、カナダ人でしょう。


スコット先生が歌っていた歌は、英国の音楽、そして、スコット先生はカナダ人?


これには、私と違って歴史をきちんと勉強した方はご存じの通り、アメリカ、カナダには英

国からの移民がというより、当初、アメリカは英国からの移住者ばかりですが、カナダはフ

ランス人、英国人の移住者です。


必然的に、音楽も英国の影響を受けています。「ミシシッピは月まで狂っている~駒沢敏

器著」で著者は、「今もアパラチアに残されているかもしれないアイルランドの音に出会う

ために」、出かけますが、そこで出会った音楽、「それはまさに、アイルランドの音そのもの

だった。音が出た瞬間から、僕の心には鳥肌が立った。アパラチアの山の奥で、本当にア

イルランドの音が聞けるとは・・・・」と言うように、アメリカの音楽は、英国の音楽の影響を

受けているのです。


さて、カナダ人のスコット先生が、英国のトラディショナル音楽を歌っていたと言うことは、ス

コット先生自身か、親か、先祖の方が英国からカナダへの、移住民であったことが分かり

ます。


この、スコット先生の歌を聞きながら、花は「この時、初めて、あんなにも嫌いだった英語

が花の心に響いてきたのです」という事で、花子さん、今から、英語の勉強にも身を入れて

て、将来「赤毛のアン」を翻訳していくでしょう。


これも、この「Water is wide」を聞いたからでしょうが、もし、この歌を聞かなかったら・・・・


なお、一番上の写真、「新訳 赤毛のアン」。翻訳完成間近、村岡花子さんは急逝され、娘

さんが執筆を受け継がれ、完成された本です。

Dsc_0211

ボチボチ、鯉のぼりが立てられてきましたが、少子化のためか、年々少なくなるような・・・




« 風景2つ★白木峰高原の菜の花畑・諫早公園ナウ~諫早市 | トップページ | 雲仙「古絵葉書展」&雲仙でハヤシライス~雲仙市雲仙 »

この一曲」カテゴリの記事

コメント

どうも私は「赤毛のアン」=村岡花子さんとはピンときません・・・多分読んだのは他の人の訳だったのでしょうね
それより村岡花子さんと言えばやはり「若草物語」を思い浮かべます・・・学生時代には御茶ノ水の古本屋街で角川文庫から出版された後に絶版になった第2~第4若草物語を探し出した思い出があります

すみません、この種の本がどうにも苦手で、全部は読んでおりません。
 o(_ _)o お許しのほどを・・・・

朝ドラを見る機会が減ってきていましたがアンと花子になり増えてきていた中で、ドラマ中、スコット先生が高音の綺麗な声で歌う歌に花子同様、心を捕らえられつつ有ります。歌を英語で覚えたいし、意味も解りたい気分、久々の意欲をかき立てている

還暦近くなり、赤毛のアンに興味出てきていた中、朝ドラから離れていたのが見る機会も増えて来ていた。ドラマ中スコット先生の歌う高音の英語の歌にに花子同様心が捕われてきている。英語の歌詞と意味を知りたくなった私

コメントありがとうございます。
スコットランドののトラディショナルソング、以外と良いのがありますよ。
日本人と合うのかも知れません。教科書にも「庭の千草」とか「アンニーロリー」とか載ってましたから。

スコット先生の歌の歌詞の方は、「ウォーターイズワイド」で検索すると、ネットで拾えるみたいです。楽譜は有料が多いみたいですが・・・・


はじめまして。
花ちゃんのクルクル、キラキラの瞳が見たくて朝ドラが楽しみな日々です。
ところで、カナダは1931年に英国から独立したので、当時はまだ英国領だったんですよ。
だから学校に飾ってある国旗も日本と英国のものなんだと思います。

え~私の苦手な世界史ですね。

カナダは先住民、フランス、イギリスからの移住者、アメリカとの関係、各州の自治権の強さが絡み合って、我々日本人が考えるより複雑なようです。なにせ、公用語が、英語とフランス語でもあるし。

カナダとい言う名前は、フランス王室の命を受けた、ジャック・カルティエが1535年スタダコナ(ケベック)を訪れた時、先住民の集落を指す言葉、「カナタ」から、その地帯を「カナダ」と呼んだのが初めてらしいです。

カナダの独立については、事典によると、1931年以前、「カナダが単独の国家としての外交代表権を主張し、これが承認されたのは1920年であったが、27年になって初めて、カナダ公使館が、ワシントンに開設され、これに続いて、パリ、東京に公使館が置かれ23年には、独立国家として条約を締結する権利が結ばれて、アメリカとの間にオヒョウ協定が結ばれた。」と言うことで、「単独国家」「独立国家」の文字が見られ、植民地でしたら、外国に公使館を設けることは出来ないでしょう。

また、第一次大戦にカナダも参戦しますが、「戦後の講和会議にカナダも参加を認められ、イギリス連邦内の一国として条約に調印し、独立国として国際連盟に加盟した。」との記述もあります。

さて、このようなことから、イギリス帝国との関係を明確にするため、大英帝国会議は声明という方式を定め、31年にウェストミンスター憲章が制定されされ、大英帝国会議の宣言が法的効力を持ち、カナダの独立と言う事になるのですが、大英帝国の宣言は「イギリス連邦の各自治領は、イギリスと対等の地位において連合している国であり、それぞれを結びつけているものは、共通の君主に対する忠誠心のみである」というものであり、「イギリス連邦の各自治領」「君主(イギリス国王)に対する忠誠心」と言うのを読むと、まだ、植民地としての尻尾を残しているような感じがします。

また、「彼(元カナダ首相、マッケンジ・キング)が政権獲得以来推進してきたカナダの国家主権の確立と統一は49年(1949)に達成された、前者はカナダのイギリス枢密院への上告廃止に示され、同時にカナダの正式国名は自治領をはずし『カナダ』となった。後者は49年4月にニューファンドランドのカナダ加入で結実した。」と言うことですから、本来の意味で、カナダの国家主権の確立は1949年になるようです。
教科書的に、カナダの独立は1931年と簡単には言えない感じがします。もっとも「独立」とは何かという、形而学上の問題に突き当たるのですが・・・・・

さて、国旗の件については、「タディの国旗の世界」というブログの「『花子とアン』、NHKはカナダの国旗をどうする?」をご覧下さい。「タディさん」は東京オリンピック時の、国旗担当専門職員です。

カナダの国旗は、1868年まで英国の国旗ですが、1868~1921年、1921~57年、1957~1964年、それから、現在の国旗と変わって来ているようですが、1964年の東京オリンピックの時は、1957~1964年版の国旗を使い、今のとは全然異なっています。

現在の国旗は、1964年国会で承認され、国家元首であるエリザベス二世によって国旗として宣言され、2月15日から使用されています。

さて、花子さんの国旗、同ブログに、1934年、東洋英和女学校50周年記念式典の写真が載っておりますが、演壇には日本国旗と、英国の国旗が掲げられております。1934年と言えば独立後なのですが・・

この説明には、「当時のカナダは英国連邦の一員だったのでこの国旗が掲げられた、と言う風につたえられています。」と書いてありますが、この理屈でいうと、カナダは今だに、「イギリス連邦加盟国であり、英国連邦王国の一員である。」と言うことですから、東洋英和女学校は、今も、英国国旗を使っていなければならないのですが・・・・

と言うことで、学校では1934年には英国国旗を使っており、花子さんは、1904~1914年まで東洋英和女学園に通っていますから、当然学校に飾ってある旗は、英国国旗です。

なお、「タディさん」の所には、NHKから、英和女学校の場面で、カナダの国旗を放映したいが、どのデザインを国旗にすべきか、相談があっているそうで、放送をこわごわ楽しんでおられるそうです。
「もんちゃん」も国旗にこだわっているようですが、「もんちゃん」は「タディ」さんでは無いでしょうね。

花子さんは甲府の生まれですが、5歳の時に一家で上京し、葉茶屋さんを営んでおられたそうですから、ドラマは、花子さんをモデルにした、TVドラマだと言うことで、毎日楽しみに見ています。

実際の花子さんは、柳原白蓮、佐佐木信綱、市川房枝(ドラマでの名前は変えるでしょうが、白蓮は同室の女の子か?)との出会いもあり、これがどのように描かれるのか楽しみです。

追伸:TVでは「東洋英和女学校」ではなく、「修和女子学校」でした。

以上長々となって申しわけありません。 
o(_ _)oペコッ


コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「花子とアン」と「Water is wide」~NHK朝ドラの挿入歌:

« 風景2つ★白木峰高原の菜の花畑・諫早公園ナウ~諫早市 | トップページ | 雲仙「古絵葉書展」&雲仙でハヤシライス~雲仙市雲仙 »

フォト
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

ブログランク参加中ポチしてね(^o^)

最近のトラックバック

amazon

無料ブログはココログ