「天祐寺 奥の院 虚空蔵」~諫早市
諫早の上山公園を車で通る時、いつも気になっていた看板。「天祐寺 奥の院 虚空蔵参
道」。「奥の院」という字に、何となく、引かれて、寄ることに。
感じの良い山門をくぐると、道をやり替えたのでしょうか。歩きやすく、気持ちの良いところ
でした。
途中、天祐寺の信徒の方でしょうか、参道の落ち葉を掃いている方に聞いたら、昔は砂利
道であったとか。途中、矢印のような建物があって、中を覗いたら、ブッタマゲました。
なんと、東南アジアの神々が・・・・ここは天祐寺で、天祐寺は曹洞宗で、諫早の領主西郷
氏のとき菩提寺として開創され、その後、龍造寺家(後、諫早家)が諫早を支配し、その菩
提寺になるのですが・・・・・
なぜ、東南アジア系の神を祀ってあるのか?ご住職さんの考えなのでしょうが、まあ、見る
と、とにかく興味深く、日本の仏教に与えた影響が分かるような感じでした。
説明がしてあったので、参考にしながら少しばかり、
左が大黑天(マハーカーラ)。日本の大黑天とは全然違いますね。踏みつけているのは魔
神。寺院を守護し、財産を守ってくださるそうです。
右は迦那鉢底尊(がばなていそん ガバナティ)。インドでは、ガネーシャ。日本では聖天・
歓喜天だそうですが、どこかで覚えありません?
小説「夢をかなえるゾウ」に出てくる神様です。古くは様々な障害をもたらす魔の首領であ
ったそうですが、転じて、厄災から守ってくださり、財産を増やし、財宝を授けてくださるそう
です。
右から、緑の多羅菩薩(たらぼさつ ターラ)。観音菩薩の慈悲の涙から生まれたそうで
す。真ん中が、聖観自在(観音様です)。左が、二十一尊の多羅菩薩。緑の多羅菩薩を囲
んで、二十尊が回りを取り囲み、曼荼羅になっています。
確か日本の十三仏の板碑にも、同じ感じのがありますね。
実は、この仏像は、日本の彫刻師が作ったと思ったのですが、説明に「ネパールで400年
も続く仏師の家系であるダルマ・シャキャ氏によって、ネパールの石で作られた仏像であ
る。」と書いてありました。本物中の本物ですね。
右が、金剛手菩薩。釈尊のガードマンだそうです。日本では金剛力士像として知られてい
るそうです。
真ん中が、五字文殊菩薩。仏の知恵を表すそうで、学業成就にご利益があるそうです。受
験勉強の際には是非どうぞ。
左が、六字観自在。観音様の真言「オーン・マニ・パドメー・フーン」の威力が仏様になった
もので、仏の慈悲を表すものだそうで、十月生まれの守護観音だそうです。
そういえば、日本にも三十番神があって、毎日交替で、国家や国民の守護をするというこ
とだそうですが、やはり、この影響なのでしょうか?
日本にお馴染みの不動明王。日本の不動明王とは随分違いますね。大日如来の使者に
して、仏法の守護神。
まだあるのですが、後は皆さんが拝観する時の楽しみに・・・
なお、一番上の仏像は、金剛如来像。お釈迦様ですが、説明によると、「菩提樹の下の金
剛座で悟りを開かれたお釈迦様のお姿です。右手を地面につけた触地印を結び、降魔成
道としてしられております。」と書かれていました。
さて、一番上に虚空蔵堂ががありますが、この由来については説明版があり
多分左が拝殿でしょう。後の方に回ったら、右のお堂があり、こちらが本殿で、虚空菩薩
像が納められていると思いますが、覗くことは出来ません。
道々こんな素敵な風景もあります。少し、坂道になりますが、一度は拝観してはいかがでし
ょう。
(参考・文引用:天祐寺様、各説明文より)
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