「黄金の十字架と天正遺欧少年使節」~「有馬キリシタン遺産記念館」オープニング企画展
以前は「原城文化センター」といい、一階の一部を使って、原城jを中心とした遺物等が展
示してあったのですが、世界遺産登録に向けてか、「有馬キリシタン遺産記念館」として、
改装しオープニン。こちらの部屋も以前は、多目的ホールだったのですが、展示会場へと
変身。
観光で原城に来られた方は、ただ見るだけに終わり、日野江城にに来られた方のブログ
を見ると、何にも無かった等と書かれていますが、島原・原城の乱が起こるまでには、そ
れ相当の歴史があり、会場の説明版には、その歴史が分かるように、分かりやすく書か
れていました。原城、日野江城に行かれる方は、是非こちらを見学してからにして下さい。
日野江城から出土した金箔瓦です。発見当時より、少し金箔の輝きが薄くなっているみた
いですが・・・・有馬家の繁栄を物語るものです。
メダイと、多分銃弾を溶かして作ったと思われる鉛の十字架。
火縄銃の銃弾と、弾丸。
ミニチュアですが、その当時の様子が展示してあります。左は、拷問の様子。ワラの蓑に
火をつける「蓑踊り」。右は、原城攻防の様子。こうして見ると、文字で読むより、イメージ
がはっきりしますね。
複製ですが、有馬晴信は岡本大八事件で山梨県甲州市大和村に幽閉され、終焉の地と
なりますが、その大和村の臨済宗建長寺派天目山栖雲寺所蔵の虚空像菩薩像。
キリシタン大名の有馬晴信に縁の深い、菩薩像だと考えられています。
胸の前に十字架が書かれています。なお、肩、膝の4カ所の少年達は、「天正遺欧少年使
節」を描いた可能性もあるということです。
残念ながら、ガラスの反射がひどく、上半身しか撮られませんでした。
黄金の十字架は、残念ながら撮影禁止でしたが、入り口の看板の下に書かれたようなも
ので、普通の十字架の金作りかと思っていたら、全然違って、ビックリするような精密な作
りでした。
説明版によると、大阪中津の南蛮文化会館所蔵だそうですが、1951年に原城本丸跡か
ら発掘されたもの。縦4.8㎝、横3.2㎝。22金だったかな?
出自は分からないそうですが、イエズス会の日本年報には、「ローマ教皇から天正遺欧少
年使節を通じて黄金の十字架が有馬晴信に贈られた」という報告もあるそうです。
会場に来ることが出来ない方は、南島原市のホームページ「知られざるキリシタン王国、
光と影」をご覧下さい。→こちらをクリック
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