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2014年4月30日 (水)

茂無田キリシタン墓碑★基壇付き伏碑~雲仙市小浜町

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久しぶりの、キリシタン墓碑の紹介です。墓碑は、雲仙市小浜町の茂無田の共同墓地内

にあります。


行かれる方は、少し分かりにくいので、ネットで検索すると、地図が出てきますから、それ

を頼りに、近所の方に尋ねた方がベターかと思います。


私もちょうど通りがかりの、近所の方に尋ねたので、すぐに分かりました、とは言っても、

道を行くと、少し写真では分かりにくいのですが、猪が入らないように、柵が張ってあり、私

の短い足では、跨ぐこともできず、針金をはずして入りました(もちろん後は元どうりにし

て)。


あと、上の広い道から入る方法もあるようなのですが、ここまで下る道があるかどうか、責

任は持てません。あと、この道を少し行くと、矢印の所、小さな共同墓地があります。

Pa300220 Pa300218

この中に、キリシタン墓地があるのですが、一番上の写真で見られるように、方形の石積

みの基壇の中央、板碑の後に祀ってあります。横から見たところ。

2

正面から見た板碑で、この後にキリシタン墓碑があります。

3_2

あと、「日本キリシタン墓碑総覧~企画・南島原教育委員会 編集・大石一久著」に添って

書けば、この前の板碑。拓本では「天保十五年辰年/○(月輪)□□□□者無縁先|祖

代々各位/二月十一日 造立」と陰刻され、「無縁先祖代々各位」の霊を供養するために

造立した趣旨が読み取れるそうです。


なお、墓碑は現在地より、上方の土地を切り開いた際出て来たもので、それを現在位置

に移したものだそうです。


「小浜町郷土史を語る会編『茂無田キリシタン墓碑調査報告書~昭和51年』」によれば、

板碑の紀年碑をもとに、天保15年に移し、墓碑の移設に関係して自然石板碑が建立さ

れたとしてあるそうです。


なお、日本キリシタン墓碑総覧によれば、「本墓碑は、一間四方の方形積石基盤の中央

に立てられた自然石(略)の背後に接するように横置きで配置されており、単なる放置では

なく、そこに意識的な配列がうかがえる・・・・」とあり、「これらの各点を考慮すると、本墓碑

の移設に関して方形積石基壇を築き、その中央に天保15年銘の『無縁先祖代々各位』

のための供養塔を立て、その背後に本墓碑を意識的に配置したものと思われる。・・・」と

あります。


この基壇と墓碑本体が一体化した伏碑は、五基確認されているそうですが、この墓碑が

一番大きなものだそうです。

(伏碑本体) 小口横幅36,5  背高32,4  全長89,2

(基壇) 横幅57,0 背高(中央15,3  右側11,0  左側10,8)

4


ゴールデンウィークですが、こちらは、毎日がゴールデンウィーク。ご近所からもらった花

も、気付かないうちに咲いていました

Dsc_0107

(文引用:、「日本キリシタン墓碑総覧~企画・南島原教育委員会 編集・大石一久著」)


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