茂木あちらこちら~長崎市茂木 附録・橘公園(神社)ナウ
先日から、気になることがあり、2日ばかり茂木通い。この事は、まだ、まとまらないので、
後日。
茂木については、小学生時代に来たばかりで、詳しくないので、調べものついでに、ぶらっ
と、由緒あるところを、あちらこちらと。
「裳着神社」です。「わが町の歴史散歩~熊弘人著」によれば、「町名の由来は、昔、神功
皇后がこの地に立ち寄られた際(三韓からの帰途)、モニの浦と名付けられたのが転訛し
た説、或いはこの地で裳(衣の下ばかま)をお着けになった事から、裳着の地名がおこっ
たとの説があります。」と書いてあります。
また、「現在の地形から素直に考えると『草木が繁茂し、魚が群れる浦』から茂木の地名
が起こったのではないかと考えられる。」とも書いてあり、他の資料を読むとまだ諸説ある
ようで・・・・
最近出来た、「茂木水辺のきずな公園」の説明版。茂木は化石が出るところで有名で、小
学校の時、先生に連れられて時々来ましたが、木の葉っぱの化石なんかが結構採れまし
た。最近、恐竜の化石が見つかったとかで、その説明と採れた場所です。
長崎は内町(旧町)と外町(新しく発展した町)があり、その外町の代官、アントン(又は、ア
ントニオ。記念碑には、アントニオと記載)村山等安の別邸跡。
近くのスーパーで「村山等安の跡地は?」と聞くと、「さあ?」。他に聞いても「?」。この近く
だと聞いたので、見つけると、スーパーのすぐ横の、郵便局でした。皆さん、興味ないのか
な?
村山等安は、佐賀の名護屋城で豊臣秀吉と会い、洗礼名アントンを元に「等安」という名
前を貰い、長崎代官を願い出、許されます。
なお、この事に関しては小説ですが、典厩五郎著、「NAGASAKI 長崎 夢の王国」をお読
みください。当時の長崎の様子がわかり、面白い本でした。
長崎市指定記念物「太田尾の大クス」。周囲5,80メートル、樹高20メートル。近くではカ
メラに入らないので、遠くから写しましたが、下の家と比べると、大きさが分かると思いま
す。
玉台寺にある、石碑。左は、寛政4年、島原大変(雲仙の地震・噴火・眉山の崩壊)の時、
死者が漂着したそうですが、その死者を埋葬し、供養した塔だそうです。
右は、島原の乱後復興のため、島原藩主として移封された高力摂津守の命で、茂木地方
のキリシタン取締に功績をあげた、長尾安右衛門の墓。
この、玉台寺については、また、述べます。
長崎、茂木間の鉄道設置の計画があったそうで、大正10年、茂木鐵道株式会社を設
立。大正12年堀切の工事が始まり、大正15年に完成したそうですが、鉄道敷設は出来
なかったそうです。
立石。江戸中期から後期にかけ、各地の名所図絵等が刊行され、長崎でも長崎奉行が
命じ文政年間、編纂されますが、刊行されることなく終わり、眠っていたものを長崎史談会
が出版した、長崎町人誌「長崎名勝図絵」にも載っていいいます。
石の上。昔は右図の様に、五葉の松の大木だったそうですが、枯れて今では普通の松だ
そうです。
(「長崎町人誌~長崎名勝図絵」より)
茂木と言えば、「茂木ビワ」。ハウスものは出荷しているようですが、1個で何百円。我々、
下々の者の口に入るものではありません。
露地ものは5月からの出荷。茶色に見えるのは、ビワに袋をかぶせたもの、これ、大変で
人夫さんを雇ってするそうです。とにかく、手がかかるもの。
再び、長崎町人誌「長崎名勝図」より。
茂木のあゆみによれば、「古老の口伝によれば、昔の茂木村は、入江に漁師の家が数軒
あるのみの名もない浦だった。」とも書いてあります。
読んでみると、「茂樹村」とも書いてあるようです。
(「長崎町人誌~長崎名勝図絵」より)
忘れていましたが、雲仙の小浜に行くには、長崎からひと山越え、ここ茂木港から小浜温
泉に行っていました。
まだ他にも、いろいろあるようですが、時間切れで残念でした。
橘公園、すっかり咲いていました。開花基準木もあっという間に、八分咲き。ドンチャン騒
ぎするところも、すっかり咲いていますから、いつでもどうぞ。
(参考・引用:「郷土誌 1958」、「長崎町人誌~長崎名勝図絵」、「わが町の歴史散歩~
熊弘人著」、「茂木 ミニガイド」、他ネットより「茂木のあゆみ」、「茂木の散歩道」、より)
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