小浜の鬼石・雲仙の鬼石~雲仙市
小浜町北野の鬼石です。説明板には、次のように書いてあります。
「この石は、島原半島随一の巨石と言われ、長さ12m巾11m、厚さ6m、表面は平坦で、
その面積は61㎡、そこには四体の地蔵が安置してある。その石にまつわる伝説は、例え
ば、鬼が罰を受けて大きな石をもたされ、雲仙登山をしていたが、あまりの重たさに耐え
かね捨てたものであるとか、この石のまわりを三回まわれば鬼がでるなど、いろいろある
が、事実は雲仙火山大爆発の際、転げ落ちた石ということである。里人は、この石には霊
魂がやどっているとのいい伝えから、この石を石材にしようとするものはなかった。
観音菩薩像は、昭和52年11月篤志者により建立されました。」
穴が穿たれ、4体の地蔵が安置され、そのほかにも、新しく奉納されたものが、たくさんあ
りました。
横に、かなり古ぼけた説明板(町合併前、小浜町時代からのもの)と、小浜小学校の生徒
が作った説明板。
「北村の名の由来! 昔は「来村」と書いて、神様が来た村で、来村って書くんだよ。今は
北村という字だよ!」「1663年、大雨が降って、その時に土砂が流れて、この鬼石が地
上に現れた!!」。良く調べていますね。
下が、雲仙の鬼石。こちらの説明板は少し難しく、環境庁・長崎県の名前が入っていま
す。「鬼石」のタイトルで・・・・
「東西南北を十二支の卯(ウ・東)、酉(トリ・西)、午(ウマ・南)、子(ネ・北)、で現している
古い雲仙の絵図面に、鬼石の場所が記されています。
温泉山縁起にも『此の山の難林王は四面の大鬼なり、行基菩薩に逢いに奉り種々の問
答あり、又悪鬼あり、男鬼の名は空仙鬼、女鬼の名は難林王なり、此の鬼々を加持すれ
ば即ち鬼石となる』」と記されてあります。
石の形から、山領の鬼石(注:小浜の鬼石)は男神の『空仙鬼』。雲仙の鬼石は女の『難林
王』と思われます」と記されていますが、小浜の鬼石と、雲仙の鬼石との関係は、検証がい
ると思いますが・・・・、
この場所、旧八万地獄の周囲の散策道にありますが、観光客も訪れる人もなく、鬼石は、
ひっそりと鎮座しています。
左が今の旧八万地獄で、右がいつのものか分かりませんが、煙が上がっていたころの、
八幡地獄の絵葉書です。
なお、この地獄の場所は、西から東へと場所を移動をしているということです。
下図の赤丸が、左から右(西から東)へと移っていく様子です。
(「島原半島ジオパークをひと筆書きで一周する~寺井邦久編著」より)
さて、帰りがけ、「六兵衛茶屋」で昼飯と思っていたら、なんと・・・・・・閉店でした。多分、以
前は茅葺の立派な屋根だったのですが、今はボロボロで、最近、茅葺ができる職人さん
が少なく、費用もかかるとか。そのせいかな?なお、千々石店はちゃんと営業をしておりま
すので、こちらへ御来店を。
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