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2014年2月 7日 (金)

大江戸恐竜伝 第五巻~夢枕獏著

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予定通り、出ました。最終巻。でも、これで最後かと思うと、何となく寂しさも。


さて、恐龍を連れて、ニルヤカナヤから戻った平賀源内。恐龍を見世物に。最も、本来の

目的は別にあるのですが・・・この恐竜が評判を呼び、将軍家治、平賀源内が仕えていた

高松藩主がご観覧に。


無事終われば良いが、盗賊、火鼠一味の、なにやら、よからぬ動き。さて、ここから、どん

でん返しにつぐ、どんでん返しなのですが、後は、本を読んでお楽しみを。

でも、ラストは、ハッピーエンド過ぎるかな?



この第五巻で面白いのが、作者のあとがき、小説を書いたいきさつ等、手の内を全部明

かしています。


「本書をお読みになってから、このあとがきに目をとおしていらっしゃる方なら、もう、おわ

かりと思いますが、この物語、映画『キング・コング』をベースにしております。

なぜ、平賀源内が主人公なのかも、明かしています。が、これも読んでからのお楽しみ。


さて、この小説、作者は冒険小説だと書いています

「書きあがってから気がついたんですが、これ、冒険小説なんですね。考えてみたら、あた

りまえのことなんだけど、押しも押されもしない、ど真ん中の冒険小説ですよ、これ。

これが、ぼくの冒険小説です。たぶん、ぼくにしか書けなかった冒険小説、謎解き、古代の

秘宝ーお宝さがし、悪の組織、怪獣、南の島、ヒーローとヒロイン、恋と悲しみ、挫折、その

他ぼくの考えている冒険小説の要素が、全て、この中に入っている。」


言われてみれば、その通り。「できることなら、作家として書くより、読者としてこれを読み

たかった。」如何にも、夢枕獏さんですね。


戯作者、画家として、エレキテル、寒熱昇降器、源内焼き、火浣布等を作り、本草学者とし

て、鉱山の開発者としての源内を、


「才能がありすぎた。

何でも手をつけたが、そのほとんどを途中で放り投げるか、失敗をした。

おそるべき奇人、奇態なる人物であったと言っていい。」

「源内は、早く生まれすぎた、哀しき天才です。」と書いています。


平賀源内の碑文を杉田玄白が書いたそうですが、最後の一行、有名ですが・・・

「嗟(ああ)、非常の人、非常の事を好み、行い是非常。何ぞ、非常の死なる」


さて、あとがきの最後に、夢枕獏さん一行書いてます。


「映画化、希望。」


庭の梅も散り始めました。蜂が飛んできたので、「お名前は?」と聞くと、「マーヤ」と答えま

した  。

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コメント

ミツバチの話も「みなしごハッチ」以降は「みつばちマーヤ」を知る人も少なくなっているのじゃないでしょうかね・・・ちょっと寂しいですが^^;

皆さん知っているかなと思って、わざと「マーヤ」としたのですが・・・・・気づいていただいて、ありがとうございました ヽ(´▽`)/ 。

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