「新春初笑」★鰻家小にょろ・らくご一もん総出演~島原市・サンプラザ万町にて
「新春初笑」といっても、プロの落語会ではなく、全員アマチュアで、今日、寄席があるとか
で、知り合いから案内があり、よせば良いのに寄席にでかけました(これ駄洒落です、念
のために)。
あまり期待はしていなかったのですが、皆さん、上手いこと。プロ顔負けといったところ。
さて、島原では、子供狂言、各種の催し物での、子供たちによるお茶の接待があり、上手
に子供たちを育てていますが、この寄席にも、子供たちが4名ほど出て、これがまあ、堂
にいったもの。
いま、島原は衰退していますが、子供の頃から、文化、芸術に触れさせ、育てていけば、
時間はかかっても、必ず復興していくでしょう。
童流亭砂利くんに、童流亭小蓮ちゃん。この、堂々たる舞台態度。大人だって、こんな所
で、話をしてくれといわれると、ビビリますよね。
童流亭湧水くんは「時そば」。このそばの食い方の上手いこと。童流亭放鯉くん、中学生で
しょうか、普通中学生くらいになると、恥ずかしがって、こんなところには出ないんです
が・・・・・・
浪花家すずめさん。一番上の写真の様に、演台があるのが、上方落語の特徴。上方落語
は、江戸落語と違い、最初は、道端に舞台を設けて、話をしたのが始まりといわれ、人に
注目をさせるために、演台を叩きながら、話をしたとの事です。
すずめさんは年齢不詳。大阪の河内生まれの美女。もちろん、本物の大阪弁での咄。演
目は、大ネタの「愛宕山」。男も疲れる演目です。
なお、子供の本の読み聞かせもしていますが、大阪弁で書かれた童話があり、これを本
場の大阪弁で話したのは、絶妙なものでした。
さて、この落語のグループ、数年前、鰻家小にょろ師匠を講師とし、公民館講座で「落語
講座」を始めたのが、きっかけだという記憶があります。
今は、師匠は桜宴社中を作って、各種イベントで活躍をしているみたいです。なお、FM島
原でも、パーソナリティをつとめています。
少し立ち話をし、「師匠は?」と聞くと、無いと言うことで、どうも独学みたいでしたが、立川
談志師匠を尊敬しているそうです。演目は、これも大ネタの「道灌」。かなり練習しないとで
きない咄。前半から、後半の切り替え、なかなかのものでした。
最後のトリは、紫紺亭志い朝師匠。えらく、舞台慣れしているので、あとで他の人に聞いて
見ると、M大学の落研(落語研究会)にいて、第11代目の紫紺亭志い朝だったそうです。
演目は、「金明竹」。これ、前半と後半に別れますが、後半、上方の男が現れ、丁稚とおか
みさんに「わてな、中橋の加賀屋佐吉方から、使いに参じまして、先ほど仲買の弥市が、
取りつぎました道具七品のことで・・・・・・・」と、延々やるのですが、紫紺亭師匠、淀みなく
やってしまいました。さすが、落研。
この部分は、三遊亭円丈が、名古屋弁で演じたものがありますが、こちらも、機会があっ
たら、聴いてみてください。少し変わって面白いですよ。
さて、特に子供たちは、寄席に行って咄を聞いて、勉強するのが一番なんですが、田舎
の悲しさで、年に数回しかこちらには来ません。(談志師匠は寄席に、入り浸りだったそう
ですが・・・・・)
こういうグループがある所って、楽しいですね。
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紫紺亭という名跡は懐かしいですね・・・M大学に通っていた頃は古典芸能つながりで
何度か学園祭で見に行ったことがあります(^^)
でも卒業してからも続けているのは立派ですね
投稿: 心づくし | 2014年1月 5日 (日) 23時58分
お~、落語にも興味がおありでしたか。
古典芸能も、この年になると、面白いですね。
紫紺亭の方、なかなかたいしたもんでした。
投稿: sugikan | 2014年1月 6日 (月) 22時03分